図書室
地球を象った独創的な図書室
ポートアイランドキャンパスにはユニークな附属図書室が設置されており、専門書や科学雑誌を中心に約14千冊(2023年9月現在)の図書資料が所蔵されています。この図書室は、ポートアイランドキャンパスの外観から見える地球を象ったモニュメントの内部にあり、見上げるほど高い球体の天井が特徴です。この球体は原子や細胞、地球をイメージして創られたもので、人と社会に貢献する大学になるように、との願いを込めて設計されました。図書室内には個人で学習するためのデスクに加え、グループで学習可能な大きなデスクも設置されています。また、無線LAN環境も整備されています。
ポートアイランドキャンパス図書室は、「24時間開室した図書室」「学習・研究利用に最適な図書室「学生の学生による学生のための図書室」をキーワードとして運営されており、利用環境や蔵書構成において最先端科学を学ぶのにふさわしいクオリティを備えた大学研究図書室を目指しています。
学生は24時間図書室を利用可能
FIRSTの研究体制が24時間、年中無休であることに合わせて、ポートアイランドキャンパス図書室も24時間、年中無休で開室しています。また、図書室は、図書資料が必要な時に、いつでも自由に閲覧できる全面開架方式を採用しています。ただし、研究室に所属していない学部生(1年~3年次)は8時~21時30分までの利用に制限されています。
学習・研究利用に最適な図書室を目指して
先端科学の学びや先端研究を力強くサポートできるよう、図書室には高度に専門的・先進的な図書資料および学術情報誌に重点をおいて配架、所蔵を行っています。最近は、電子的学術資料の充実も図っており、オンラインジャーナルや各種学術情報データベースを利用することが可能となってきました。講義や実験の調べものに、また、研究の学術的な調査などに幅広く利用することができます。図書室内では無線LAN環境が整備されており、ノートパソコンをネットワークに接続して使用することもできます。
学生の学生による学生のための図書室
FIRSTでは、学生が学生のために配架図書を選書するブックハンティングツアーを年に1回開催しています。
ブックハンティングツアーとは、学生(図書委員+有志)が教職員と共に直接、書店に出向き、学習・研究・就職活動などに必要な図書資料、仲間に是非とも読んでもらいたい本など、自ら選び、図書室に配架するという企画です。この企画の目的は主に3つあります。第一に、学生の目線での選書してもらうことにより図書室の蔵書を学生のニーズに合わせて充実させていくことです。第二に、店頭で本を手に取り、その内容を読んで確認しながら、図書室に必要な本はどれが相応しいかを考えてもらうことで、学生に本をみる目を養ってもらうことです。第三に、書店で普段は見向きもしない棚に足を運んで選書してもらうことで、今までは自分の中に埋もれていて気が付かなかった好奇心を掘り起こしたり、具体的な将来のビジョンを考えるきっかけとしてもらうことです。
これ以外にも、図書室の運営に学生の声を取り入れる機会は多く、ポートアイランドキャンパス図書室は学生のみなさんが利用しやすいように日々、変化しています。
私は、1年生の時にブックハンティングツアーに参加しました。私は本を読むことが好きなのですが、当時のFIRSTの図書室には化学・生物系の専門書ばかりが並び、小説などの一般書が置かれていませんでした。図書室に行くたびに「図書室に一般書があったらなぁ…」という気持ちだったのですが、そんなときに図書室でブックハンティングツアーのポスター掲示を見つけました。ブックハンティングツアーは「FIRSTの図書館に置く本をみんなで選書しよう!」という内容のもので、一般書も選べるということで友人を誘って参加することにしました。当日、みんなで本屋の様々なコーナーを巡り、読んでみたかった小説や図鑑など大量の本を選書しました。このブックハンティングツアーに参加した感想は、自分の選んだ本が学校の図書室に並ぶ、また本屋でみんなと一緒に本を選ぶというなかなかできない体験ができて新鮮で楽しかったです。
松本 奈々(4期生、大阪府立登美丘高等学校出身)
必要な図書を検索、入手する
学内の情報ネットワーク環境を活用すれば、ポートアイランドキャンパス図書室の蔵書目録から、自分の学習や研究に必要な図書資料を検索することができます。また、岡本キャンパスにある図書館所蔵の図書資料も検索可能であり、岡本キャンパスの図書館へ赴き、図書館内で図書資料を閲覧したり、岡本キャンパスの図書館の図書資料をポートアイランドキャンパスへ取り寄せすることも可能です(取り寄せには、ポートアイランドキャンパス事務室にて手続きが必要です)。