科目名 | 有機電子論 |
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配当年次 | 1年次(B期) |
単位数・科目 | 2・選択 |
曜日・時限 | 月曜1限、金曜2限 |
担当教員 | 村嶋 貴之 |
講義方法 | 講義(適宜演習を行う) |
概要 | 有機反応はそれぞれを羅列しただけでは、複雑で理解困難な物のように見える。しかし、これを修得するには膨大な量の反応式を憶える必要はない。ほとんどの有機反応は電子の動きや電荷の偏りで説明することができる。本講義では、多種多様な有機反応を電子論の立場から整理・分類して、反応の起こる仕組みについて解説する。このようなプロセスで有機反応を理解することで、初めて出会った反応でも反応機構について考察できることを目指す。 |
講義の目的と学生の理解・達成目標 | 目的:基本的な有機反応を、有機電子論の立場から理解し、どのような有機反応がどのような反応機構で進行するかを理解する。 ・求核置換反応の特徴、反応機構などが説明できる ・求電子付加反応の特徴、反応機構などが説明できる ・芳香族化合物の特徴、とその反応について説明できる ・カルボニル化合物の反応の特徴、反応機構などが説明できる |
関連学問 |
生物 化学 物理 |
関連分野 |
生命 環境 医療 創薬 新素材 ファインケミカル 分析 エレクトロニクス 食品 マネジメント |
成績評価 | 試験(70%)、小テストおよびレポート(30%)から評価する。 |
講義構成 |
1.有機反応の形式 2.カチオンとアニオン 3.脂肪族求核置換反応1 4.脂肪族求核置換反応2 5.求電子付加反応1 6.求電子付加反応2 7.芳香族求電子置換反応1 8.芳香族求電子置換反応2 9.求核付加反応1 10.求核付加反応2 11.求核アシル置換反応1 12.求核アシル置換反応2 13.カルボニルのα置換反応 14.カルボニル縮合反応 15.まとめ |
教科書 | ジョーンズ有機化学(上、下)第3版(東京化学同人) |
参考書・資料 | 「有機反応論」加納航治 著、三共出版 「有機電子論解説−有機化学の基礎」、井本 稔 著、東京化学同人 |
備考 | これまでに膨大な数の有機反応が開発されてきたが、それらは有機電子論に基づいて整理すれば、そのほとんどが体系的に説明・理解できる。覚えることではなく、考えることに時間と頭を使おう。 |