科目名 | 有機合成化学 |
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配当年次 | 2年次(C期) |
単位数・科目 | 2・選択 |
曜日・時限 | 月曜1限、金曜2限 |
担当教員 | 村嶋 貴之 |
講義方法 | 講義(適宜演習も行う) |
概要 | 有機合成を学ぶ目的は、様々な化合物の合理的な合成経路を提案できるようになることである。したがって最新の有機合成の方法論を、有機電子論で学んだ知識を元に理解できるよう解説する。特に、初歩的な電子論では理解しにくい酸化反応や有機金属化学反応などを中心に、基本的な合成戦略の立て方とそれを活用した逆合成解析について解説する。 |
講義の目的と学生の理解・達成目標 |
・これまでに学んだ有機化学の知識を総動員して、目的とする化合物の合成経路を自分で考え、提案できる ・実際の合成でも多用される酸化反応・還元反応について理解する ・官能基変換による目的化合物の合成について学ぶ ・選択的に目的とする化合物を得るための工夫を知る ・基本的な有機金属化学の反応を理解する |
関連学問 |
生物 化学 物理 |
関連分野 |
生命 環境 医療 創薬 新素材 ファインケミカル 分析 エレクトロニクス 食品 マネジメント |
成績評価 | 期末試験(80%)、演習における発表内容(20%)から評価する。 |
講義構成 |
1.基本的な有機反応の復習 2.有機電子論の復習 3.酸化と還元1 4.酸化と還元2 5.酸化と還元3 6.有機合成戦略の立て方1 7.有機合成戦略の立て方2 8.化合物の分極 9.極性変換 10.問題演習 11.有機金属化学 12.有機反応の選択性1 13.有機反応の選択性2 14.ペリ環状反応 15.まとめ |
教科書 | 「ジョーンズ有機化学(上、下)第3版」(東京化学同人) |
参考書・資料 | 「コンセプトで学ぶ有機化学」井上将彦、柳 日馨 編著、化学同人 「人名反応に学ぶ有機合成戦略」、La´szlo´ Ku¨rti, Barbara Czako´ 著、富岡 清 訳、化学同人 |
備考 | プリントを使用して講義を進める。また、板書を多用するが、これは説明のためであり、そのすべてをノートに書き写す必要はない。それよりも、講義内容をよく聞き、理解するように努めること。有機合成化学は知的な芸術である。複雑な化合物を簡単な反応の組み合わせでどのようにして作り上げていくのか、先人の考え方や方法論を楽しみながら味わいましょう。 |