科目名 | 量子物理化学 |
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配当年次 | 1年次(D期) |
単位数・科目 | 2・選択 |
曜日・時限 | 火曜2限、木曜1限 |
担当教員 | 鶴岡 孝章 |
講義方法 | 板書を利用して講義する。 |
概要 | 物質の性質を決定している電子には、マクロな世界にて成立している法則が成立せず、まったく異なる概念が必要となっており、それらを取り扱うことで電子の状態について学ぶ。また、電子の軌道・エネルギー準位に関する概念および理論について概説するとともに、それらが物質の性質に及ぼす影響について述べる。特に、電子と電磁波の相互作用について解説する。 |
講義の目的と学生の理解・達成目標 | 物質の構造を理解し、ミクロな量子論的立場から物質の性質をとらえる方法を身につける。 電磁波と物質の相互作用を理解する。 エネルギーの概念を理解する。 |
関連学問 |
生物 化学 物理 |
関連分野 |
生命 環境 医療 創薬 新素材 ファインケミカル 分析 エレクトロニクス 食品 マネジメント |
成績評価 | 定期試験の結果により評価する。 |
講義構成 |
1.量子論 2.原子の構造 3.原子モデル 4.水素原子のスペクトル 5.電磁波(光)の性質 6.電子の二重性:波動性と粒子性 7.状態の共存、不確定性原理 8.シュレーディンガー方程式と一次元井戸型ポテンシャル 9.一次元調和振動子 10.分子軌道法の基礎 11.軌道間相互作用 12.無機物質の電子構造 13.物質と電磁波の相互作用:遷移 14.物質と電磁波の相互作用:回折 15.物質の電気的性質 |
教科書 | なし |
参考書・資料 | 「化学結合の基礎」、松林玄悦著、三共出版 「したしむ電子論」、志村忠夫著、朝倉書店 |
備考 | 「量子物理化学」は物質の基本ユニットである原子の電子状態を取り扱う学問のため、化学や生物学のみならず現代科学のあらゆる分野において必須の知識であり、その基礎を理解しておくことは必要です。ただし、厳密に取り扱い過ぎると非常に難しい内容になりますので、まず基礎を身につけ、理解を深められるよう講義を行います。 |