科目名 | 医療テクノロジー |
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配当年次 | 3年次(後期) |
単位数・科目 | 2・選択 |
曜日・時限 | 木曜2限 |
担当教員 | 甲元 一也、深瀬 浩一 |
講義方法 | 講義 |
概要 | この講義では、先端医療の発展を支える科学の役割を分子レベルから眺め、その技術や応用について具体例を挙げながら概説する。 (甲元 一也/8回) 医療分野の発展において新しい材料(素材)の開発は非常に重要である。ここ数十年の間に外科手術では、体の機能を代替し、免疫等を刺激しない皮膚、歯、骨等の生体適合性の新材料が広く使われるようになった。本講義では、医療現場を支える科学材料、例えば、手術の縫合で使われる生体適合性の縫合糸、歯や骨を作る無機-有機ハイブリッド材料や複合材料など、生体の組織に代わる強度や適合性を備えた材料とその研究開発を紹介し、医療へ貢献できる科学の役割について化学の視点をもとに講義を展開する。 (深瀬 浩一/7回) 現在の医療テクノロジーは、ゲノム科学・タンパク質科学の進展に伴って急速に進歩している。この授業では、低分子医薬品、バイオ医薬、遺伝子治療、再生医療、免疫療法、陽電子断層撮影法 (PET)や磁気共鳴画像化法(MRI)などの画像診断、ナノバイオ、分子イメージングによる診断・治療、遺伝子チップ等による診断などの先端医療の説明と、タンパク質-医薬品相互作用、タンパク質-タンパク質相互作用、遺伝子を介した様々な分子認識、タンパク質-糖鎖相互作用など分子レベルの相互作用について、化学をベースにした講義を展開する。 |
講義の目的と学生の理解・達成目標 | 化学的視点から医療へ貢献する最新のアプローチを学び、その問題点、今後の展開について理解する。 |
関連学問 |
生物 化学 物理 |
関連分野 |
生命 環境 医療 創薬 新素材 ファインケミカル 分析 エレクトロニクス 食品 マネジメント |
成績評価 | 出席、小テスト、レポート等から総合的に判断して評価する。 |
講義構成 |
(甲元) 1.科学技術の発展と医療技術の進歩 2.生体防御機構1 〜免疫システム〜 3.生体防御機構2 〜取り込み、排除、分解〜 4.生体適合材料 5.材料の形状と特性 〜生分解性と耐性〜 6.非特異吸着と表面処理 7.強度と材料設計 8.まとめ (深瀬) 9.医薬品開発と低分子医薬 10.バイオ医薬と抗体医薬 11.糖鎖の働きと糖鎖関連医薬 12.癌と抗癌剤、分子標的薬 13.自然免疫と獲得免疫、ワクチンと免疫療法の基礎 14.抗炎症薬、免疫抑制剤、臓器移植と再生医療 15.画像診断とバイオマーカー |
教科書 | なし |
参考書・資料 | |
備考 |