(分野の説明)

現在の科学技術の中で、エレクトロニクスは21世紀に最も発展した分野の一つであり、パソコン、携帯電話およびバイオセンサーなどのテクノロジーを支える基盤となっています。エレクトロニクス関連科目では、材料の電子構造の基礎や、その特徴をうまく生かして作製された電子機器の作動原理等について学びます。また発展著しいこの分野における最先端テクノロジーについても触れ、主に無機、物理、電気および材料化学に関する知識や応用力を身につけていきます。

無機化学

エレクトロニクス及びエレクトロニクス材料の開発全般に関わる原子・分子に関する基本概念を学びます。中でも、化学結合や分子軌道、固体の結晶構造等については、エレクトロニクス材料の物性と大きく関わるため、特に重要です。

量子物理化学

物質の性質を決定している電子状態について学ぶのでエレクトロニクス材料の性質を理解するには欠かせない分野です。特にエレクトロニクス材料と関連の深い、化学結合、分子軌道、物質と光の相互作用について、無機化学よりも深く学んでいきます。

半導体・デバイス科学

私たちの生活に欠かせない電子機器のベースとなっている半導体材料について、構造と性質をはじめ、種々の応用例について学んでいきます。

電気化学

本科目で得る知識は、新しいエレクトロニクス材料の物性や応用を理解するときの基盤となります。また、電解質溶液の性質や電気化学計測など、バイオ分子の測定にも不可欠な知識を身につけていきます。

ナノテクノロジー

ナノテクノロジーは現在の半導体加工技術、ひいてはエレクトロクスを支える基盤技術となっています。本科目では、半導体加工に不可欠な微細加工技術や表面観察技術、さらに最先端のエレクトロニクス・デバイスについて学んでいきます。

ナノ・材料関連研究開発論

ナノテクノロジーを応用したエレクトロニクス材料の製造法や、企業的見地からの研究開発の考え方について学んでいきます。

先端情報テクノロジー

さまざまな電子機器に使われている情報素子(論理回路)について学びます。また、情報電子機器を科学技術の進展に役立てる方策について学んでいきます。