一般公開(11/5 土)直前情報2

来週末、11月5日(土)開催のフロンティアサイエンス学部一般公開。

その当日に配付する予定の「パンフレット」を学部ホームページ News Release欄に掲載しました。
事前にご覧頂ければ、当日、気になるプログラムを効率よく回ることができると思いますよ!

「パンフレット(1.7MB)」のダウンロードはこちら
 
今回はその中から「実験体験教室(小学生から参加可能)」のテーマを紹介します。

なお、各テーマ(下のア~キ)は30-60分毎に実施され、各回に定員が設けてあります。当日、テーマ・時間別の整理券を、2F実験受付で先着順にお配りします。

【ア.見てみよう、持って帰ろう、自分のDNA!】
 口の中にある粘膜の細胞から、身近な薬品を使ってDNA を取り出します。DNA は小さな容器に入れてお持ち帰り頂けます。
<定員:各回12名> <所要時間:約40分>
<開始時間 10:20, 11:20, 12:20, 13:20, 14:20, 15:20>

【イ.ナノテクノロジーの世界を観る!】
 走査型電子顕微鏡を使ってナノメートル(10 億分の1 メートル)の世界を観察して頂きます。また、診断技術等に応用されているナノメートルサイズの超微粒子がもつ特有の性質を、簡単な実験で体感して頂きます。
<定員:各回6名> <所要時間:約30分>
<開始時間 10:00, 11:00, 12:00, 13:00, 14:00, 15:00>

【ウ.ルミノール反応で米の鮮度を分析する!】
 ルミノール反応は、事件捜査の血痕鑑定にも使われる「光る化学反応」。血液だけでなく、玄米の成分を使ってもルミノール反応を起こすことができます。光り方をよく見れば、新米か古米かを見分けることも可能です。さあ、ルミノール反応で偽の新米を見破ろう!
<定員:各回8名> <所要時間:約30分>
<開始時間 10:30, 11:30, 12:30, 13:30, 14:30, 15:30>

【エ.ゼロカロリー飲料の成分を機器分析!】
 ゼロカロリー飲料が大人気です。そこに使われているのが、甘味はあるけどエネルギーにはならない人工甘味料。砂糖の何百倍も甘いので、使用されている量はごくわずか・・・。一体、どのくらいの量の人工甘味料が入っているのか調べてみましょう。食品分析をはじめ、診断や環境分析でも大活躍の分析機器「高速液体クロマトグラフィー装置」を使用します。分析チャートはお持ち帰り頂けます。
<定員:各回4名> <所要時間:約40分>
<開始時間 10:20, 11:20, 12:20, 13:20, 14:20, 15:20>
 
【オ.シャーレの中で大腸菌を培養する!】
 寒天培地の上での細胞培養は、微生物を使う研究には欠かせない実験です。遺伝子組換え実験に使う大腸菌を実際に培地に塗り広げ、培養してみましょう。(自分の手からとった)大腸菌を「培養中」のシャーレはお持ち帰り頂けます。
<定員各回6名> <所要時間:約20分>
<開始時間 10:00, 10:30, 11:00, 11:30, 12:00, 12:30, 13:00, 13:30, 14:00, 14:30, 15:00, 15:30>

【カ.試験管を鏡に変身させる! 銀鏡反応】
 からだの中で大事な働きをしている還元反応。この反応を使うことで、銀イオンの溶液から銀を析出させることができます(銀鏡反応)。小中学生の方は、むずかしいことは抜きにして、ガラスの試験管をぴかぴかの銀でコーティングして、持って帰りましょう。
<定員各回8名> <所要時間:約30分>
<開始時間 10:30, 11:30, 12:30, 13:30, 14:30, 15:30>

【キ.細胞移植技術を体感する! ハイドロゲルの世界】
 再生医療などで欠かせない、温度感応性のハイドロゲルを使った細胞移植技術を体感して頂きます。低温では液体のように、高温では固体のようにふるまう不思議な高分子ゲルの性質にぜひ触れてみて下さい。
<定員各回6名> <所要時間:約30分>
<開始時間 10:00, 11:00, 12:00, 13:00, 14:00, 15:00> 


今週の1年実験(人工甘味料の合成)

 後期になり、1〜3年生は新しい実験・研究テーマに取り組んでいます。今日は、1年生のナノバイオ実験について紹介します。(1、2年生は、ナノ/バイオ/ナノバイオという3つの実験を、半期を掛けて順にこなしていきます。)

 1年次ナノバイオ実験の後期のテーマは「アスパルテームの合成」です。ゼロカロリー飲料に使われている人工甘味料ですね。 アスパルテームは、フェニルアラニンメチルエステルとアスパラギン酸という2つのアミノ酸からなるジペプチドです。今日、合成の初日は、フェニルアラニンからフェニルアラニンメチルエステルを合成する操作を行いました。

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 氷-食塩浴でメタノールをマイナス10℃に冷却しながら、試薬(塩化チオニル)を少しずつ加えていきます。 フラスコの真ん中から出ている白い曲がった管は、中に乾燥剤の粒が詰まっていて(塩化カルシウム管といいます)、フラスコの中に、外から空気中の水(水蒸気)が混入するのを防ぐ器具です。「水蒸気が入るのが嫌なら、栓をしておけばよいのでは?」と思われるかもしれませんが、反応に伴って塩化水素ガスが発生しますので、栓をしておくとフラスコ中の圧力が高くなって、温度計を刺しているゴム栓がピョーンと飛んだり、最悪の場合はフラスコが破裂したりする恐れがあるので、栓はできないんですね。塩化カルシウム管なら、ガスは外に逃げることができますので、そのような心配はありません。

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 室温に戻して、ドラフトチャンバー内で、来週まで撹拌しておきます。来週は、フェニルアラニンメチルエステルが生成していることを、クロマトグラフィーなどの方法で確認します。 

 文字にすると操作が少ない様に見えますが、彼らにとっては初めての有機合成なのに、空気中の水(水蒸気)の混入に注意を払ったり、温度を管理しながら試薬を添加するなど、なかなか神経を使う実験だったのではないかと思います(神経が行き届かなかった班もありましたが 笑)。来週までに、次の実験計画をノートを書いたり、反応機構を考えたりと、準備も忙しい。でも、その分、確実に成長しますからがんばってくださいね。


一般公開(11/5 土)直前情報1

神戸医療産業都市構想研究会、発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)、京スーパーコンピュータなどの施設との同時開催である、一般公開まで、いよいよ二週間を切りました。今年からは参加施設も増えて、より大きなイベントになりそうです。

我々の甲南大学ポートアイランドキャンパスでも、フロンティアサイエンス学部のイベント(詳細はこちら)に加えて、日本動物学会近畿支部さんとの合同イベント「動物学が開く医療の扉」が行われます。

講演のほかに、「何でも質問してみよう」というサイエンスカフェも開かれますので、お楽しみに!

11-5 動物学が開く医療への扉

サイエンスリーダーズキャンプ(1)

8月23日~26日の4日間、ここポートアイランドキャンパスで独立行政法人科学技術振興機構(JST)の支援のもと、サイエンスリーダーズキャンプが開催されました。

このサイエンスリーダーズキャンプは、今年度からの新規事業で、日本や世界を牽引する優れた研究者を輩出するために、各都道府県から推薦された中学校、高等学校の先生に最先端科学やその指導法について学んでいただく取り組みです。本年度は、全国でわずか3機関のみが選出され、北海道大学、お茶の水女子大学と並んで、FIRSTも採択されました。

FIRSTが立地する神戸ポートアイランドは、神戸市が推進する医療産業都市構想の中心地であり、島内には200社を超す医療・健康産業が集積されています。FIRSTも近隣の企業と共同研究などを通じて医療・健康分野の研究も展開しており、日頃の連携や地の利を活かして、医療・健康産業に活かされる人材とは如何なるものか、中学、高校の先生方と4日間かけて一緒に考えるプログラム(「中・高・大・産 接続教育を通じた次世代の医療・健康産業を担う人材育成」)を組み、実施しました。

本プログラムには、西日本を中心に26名の中学、高校の先生方にお集まりいただき、23日にそのプログラムがスタートしました。

初日のプログラムでは、本学部の甲元より「医療・健康産業とその周辺技術、そして人材」という演題で目まぐるしく変わりゆく医療・健康産業の最先端技術や、異分野の技術が融合して生まれる新しいテクノロジー、そして、そのような分野で今後どのような人材が必要となるのか、講義形式で紹介されました。

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講演の後は、3~4名のグループに分かれ、翌日、グループ毎に発表いただく、それぞれの教育現場での教育状況について発表資料を作っていただきました。中学、高校という教育環境の違いや、東京から沖縄にいたる地域差などもあり、参加者同士もお互いの状況を話しながら熱心な議論が夜遅くまで続けられました。

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志の高い先生方が集まるとこれほど議論も白熱するのかと驚きつつ、初日のプログラムは終了しました。

熱いディスカッションのもとに作成されたプレゼン資料は翌日紹介されましたが、それについてはまた後日、ご紹介したいと思います。


アートカプセル@六甲アイランド

フロンティアサイエンス学部の学生はポートアイランドキャンパスで学んでいますが、体育だけは隣の六甲アイランドの甲南大学体育施設で行われます。(他学部の学生も同様です。) 六甲アイランド島内には女子学生専用マンションがあり、そこに住んでいる学生は別ですが、普通、学生たちは専用バスで往復するだけですので島内の様子を知る機会はあまりないと思います。
その六甲アイランドで今日は芸術イベント「 アートカプセル」が行われていました。

数十のブースがあり、芸術作品の製作に参加したり、いろいろな展示やパフォーマンスを見たりすることができます。

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いす展示

昔懐かしい紙芝居も。

紙芝居

人力タクシー(犬力?)怪傑 犬仮面。
異様な雰囲気ですが(笑)、子どもたちには大人気のようです。

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