先輩から後輩への贈り物

FIRSTの学生はみんな後輩思い。

今日は1期生の中村研くんから寄贈されたバイオ系勉強の聖書(The Cell ~細胞の分子生物学~)にまつわるお話を紹介します。

中村君はFIRSTの一期生。
この学部が設立された当初から新しい学舎で学んできた一人です。

その中村君のお気に入りはマイラボ。いつも遅くまで残ってマイラボで勉強してきました。ただ、その中村君にも悩みがありました。その悩みは図書室で本が借りられないこと。もし図書室の本を借りてきてマイラボで勉強したらもっと捗るのになぁ・・・といつも考えていたそうです。

ある時、後輩たちが勉強しやすいように本を買って寄付しようと考え、何かの教科書を購入すること決断したそうです。何の本を買うかについては本人もだいぶ悩んだそうで、せっかく買うならみんなが使えるもので、自分のお金では買えない高価な本がいいだろうと考え、The Cellを選定したそうです。ちょうど学部2年生からもらっていた平生記念甲南栄誉奨学金で4冊購入して各フロアに置いたそうです(写真)。

形あるものはなくなるかもしれませんが、この”思い”はずっと受け継がれていくんでしょうね。

中村セル

卒業研究発表、おつかれさま(2)〜 卒業研究発表優秀賞

1期生たち(4年生)の卒業研究発表会の翌日。大学院修士課程1年の学生たちが企画・準備をしてくれまして、打ち上げが開かれました。その場で発表されたのが、卒業研究発表優秀賞。どの発表も質が高かったのですが、教員による採点の結果、特に優れていた3名が選ばれて表彰されました。

BlogPaint
(記念撮影)

yoko
(学部長から賞状が授与されました。)

taro
ヤジ 祝福の声も飛び交いました。)
naka

(発表の瞬間「え!? オレ?」)

 この卒業研究発表優秀賞はフロンティアサイエンス学部の独自スカラシップの一環なので、奨学金も出たようですよ。 しっかりと各自の成長のために活用してくださいね。社会や大学院での活躍を祈っています。

ウイルス(1) − 科学技術の基礎知識レベルを試す11問 −

インフルエンザにノロ、さらにはダブル感染まで取りざたされて、みなさん、特に受験生のみなさんは、ウイルス対策には神経を使われたことでしょう。

 さて、ウイルスといえばもう10年以上前の古いネタになりますが・・・

 日欧米の18歳以上の成人を対象として、科学技術に関する11問の共通テストを行い、その正答率を比較したというのがありました。

 日本は正答率54%で、17カ国中13位。(スウェーデン、オランダ、フィンランド、デンマーク、米国、英国、フランス、イタリア、オーストリア、ドイツ、ルクセンブルグ、ベルギー、日本、スペイン、アイルランド、ギリシャ、ポルトガル)

 子供たちの理科離れが心配されていますが、大人の方も深刻! ということで大変話題になりました。

 その問題はこちら(○×の二択式)

 〈1〉地球の中心部は非常に高温
 〈2〉すべての放射能は人工的に作られた
 〈3〉我々が呼吸に使う酸素は植物から作られた
 〈4〉赤ちゃんが男の子になるか女の子になるかを決めるのは父親の遺伝子
 〈5〉レーザーは音波を集中することで得られる
 〈6〉電子の大きさは原子よりも小さい
 〈7〉抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す
 〈8〉大陸は何万年もかけて移動しており、これからも移動するだろう
 〈9〉現在の人類は、原始的な動物種から進化した
 〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた
 〈11〉放射能に汚染された牛乳は沸騰させれば安全 
(ブログ編集者註:ここでの「放射能」は「放射性物質」と捉えるのが適切かもしれません。)

 みなさんはいくつ正解できましたか?(正解はこの記事の一番下)

 11問中、最も正答率が低かったのは〈7〉抗生物質はバクテリア同様ウイルスも殺す、だったそうです。一般の方は、抗生物質とは何か? ウイルスとは何か? をご存じない方も多いでしょうから、難しかったのも当然ですね。

 近いうちに、一般の方々向けにウイルスについて簡単にご説明したいと思います。

 ちなみにブログ編集者は、当時全問正解してほっと胸をなで下ろした記憶がありますが、うかつにも、〈10〉ごく初期の人類は、恐竜と同時代に生きていた、で一瞬迷ってしまいました。冷静に考えればサービス問題なのですが、「あれ?「はじめ人間ギャートルズ」で恐竜の肉を食べてなかったっけ?」 と思ってしまったんですね。よく思い出してみると、あれはマンモスの肉でした。

 この話のわかる方は40代ですね。

解答(1)○(2)×(3)○(4)○(5)×(6)○(7)×(8)○(9)○(10)×(11)× 


春は学会シーズン

3月はどの大学も授業がありませんので教員が出張しやすい、というわけで、いろいろな学会の年会(定期的に開かれる研究発表会)やシンポジウムが開かれます。

 FIRSTの学生たちも、卒業研究の内容を中心に、いろいろな学会に参加して発表する予定になっているようです。もう少ししたら、キャンパス内のあちらこちらで、発表練習に取り組む姿が見られることでしょう。

 ちなみに、今年度、学会発表に携わった学部生の延べ人数は以下の通りです。
 (予備的に調査した結果ですので、正確な数ではないかもしれません。)

 4年生34名
 3年生20名

(口頭発表者、ポスター発表者、連名発表者を合わせた人数です。)

 入学定員(1学年あたりの定員)が35名ですから、かなりの割合の3・4年生が学会発表に関わっていることになります。

 学会発表は、専門家が集まって討論をする場です。そこで発表するというのは、いわば研究者の卵としてのデビューですね。学内の発表会とはまったく違うプレッシャーがあると思います。

 実際に学会に参加して発表する4年生のみなさん、プレッシャーをはねのけるには準備しかありません。

 しっかり勉強して基礎知識を身につけること、論文をたくさん読んでその分野の研究動向や自分の研究の位置づけを把握しておくこと、自分の実験結果に対していろいろな方向からよく考えを巡らせておくこと、早めに資料や原稿を完成させて繰り返し練習しておくこと・・・・

 やるべきことはたくさんありますが、ゆっくりと落ち着いて、でも急いで準備を進めていって下さいね!


学生通信(ラフティングツアー)

今日は、ちょっと古いネタですが、昨日の記事からのツアーつながりということで 。。。 2年生の有志が行ったラフティングツアーについて、学生から便りが届きましたのでご紹介します。

ツアーは去年のゴールデンウィークに自分たちで企画して行ってきたそうです。
行き先は、四国。以下はそのときの写真とのこと。

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みんな大学生してますね。