フロンティアサイエンス学部(FIRST)では、他大学や企業の方々を講師にお招きする講演会を「サイエンスライブチケット」と名付け、学生たちにも1年次から気軽に「科学の最前線」に触れる機会をもってもらうことにしています。
普通、このような専門的な内容の講演会は、4年生以上になってから研究室の先輩に連れて行かれるものだと思いますが、「サイエンスライブチケット」は自分たちの「マイラボ」のすぐ上でやっていますので、好奇心さえあればふらりとのぞいて聴講することができます。
8月1日のサイエンスライブチケットでは、二人の講師をお招きしました。お一人目は龍谷大学理工学部物質化学科の富崎欣也先生で「ペプチドを味方に、ナノ材料合成に挑む!」
というタイトルで講演いただきました。
二人目は甲南大学大学院フロンティアサイエンス研究科特別研究員の浜田芳男先生で、「アルツハイマー病克服を目指したメディシナルケミストリー」というタイトルで講演いただきました。ちなみにメディシナルケミストリー(医薬品化学、創薬化学)は、薬をつくるための化学です。
1年生には難しかったかもしれませんが、2年生以上だと学生実験でも「ペプチド」は馴染みのある分子ですので、授業や実験の内容と講演の内容が良くリンクして理解も深まったのではと思います。
この日はさらに、両先生に審査委員になっていただき、4年生以上の学生によるポスター発表会も行いました。
普段仲の良い友達や先輩がどんな研究をしているかは知っていても、真剣にお互いの研究内容を議論する機会というのは、同じ研究室にいない限り、なかなか無いのではないでしょうか。
夏休みに入っているにも関わらず、FIRSTの全4フロアから学生が参加し、発表時間の最後まで熱く討論する姿が見られました。
来年もまたこのような機会があるとよいですね。
次回、審査結果や受賞者のコメントを紹介します。
(フロンティアサイエンス学部 臼井健二)