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FIRST同窓会の「ホームカミング・デー」

FIRSTは入学定員が45名(昨年度までは35名)という少人数の学部。

しかも、ポートアイランドキャンパスには「マイラボ」という学生スペースがありますので、学生たちは、同学年はもちろん先輩や後輩とも顔馴染みになります。

顔馴染みどころか、一緒に遊びに行ったり、試験勉強やレポート対策を教え・教わったりしながら、私たち教員から見てもうらやましいような関係を築いています。 

そんな関係が卒業後も続くように、と学部開設と同時につくられたのがFIRST同窓会です。

 

そのFIRST同窓会が、卒業生と在学生が交流できるようにと、お盆にホームカミング・デーを企画しているようです。

(ちなみにホームカミング homecoming とは、帰省・帰郷 という意味です。)

 

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「かき氷とヨーヨー釣りを用意して待ってます。」(FIRST同窓会の会長と会計のお二人。大学院修士課程の2年生です。)

 

ご覧のように日々試作を重ね、ふわふわかき氷の出来は「プロってきてる。」(本人たち談)というレベルだそう。 

ホームカミング・デーは8月12日(土)。

卒業生・在学生(3年生以上)の皆さん、お楽しみに。


毎週火曜は1年実験の日(1)

(「入学したらすぐ専門実験」から続く)

 

今日紹介するのは1年生の化学系(ナノ)のテーマ。

内容は「クロマトグラフィーによる分離と分析」です。

使用するのは「薄層クロマトグラフィー(TLC)プレート」。アルミ板の上にシリカゲルがコーティングしてあります。

 

TLC0

(アルミ板なので裏は銀色、表はシリカゲルの白色です。幅1 cm × 高さ5 cmくらいの大きさに切って使います。)

 

このTLCプレートを使って、渡された未知試料の正体をつき止めていく実験です。ちょっと謎解きみたいですね。

シリカゲルというと乾燥剤を連想される方もいらっしゃると思いますが、シリカゲルが捕まえる(吸着する)ことができるのは水だけではありません。水に性質が近い物質ほど(専門的には、極性が高いとか水素結合性が高い、などといいます)、よく吸着することができます。

 

というわけで、TLCプレートの下の方に、試料溶液で「点」を打って、溶媒を下から上に染み込ませていくと・・・

 

TLC2

(毛細管を使って、TLC板の上に、微量の試料溶液を「点」のように付けます。)

TLC1

(ガラス瓶の中で、下から上に有機溶媒を染み込ませていくと・・・)

 

シリカゲルに「吸着しやすい」物質は上に移動しにくく、逆に「吸着しにくい」物質は溶媒とともに速く上に移動していきます。

 

TLC3

(紫外線を吸収する物質は、紫外線ライトを当てることで「どこまで移動したか」を観察することができます。)

 

この移動距離を、いろいろな他の物質と比べてみることで、未知試料の正体を特定するのです。

 

操作は決して難しくない実験ですが、この実験から学べる事柄は山のようにあるので、化学の基礎を身につけるにはとても良い実験です。調べたり考えたりするポイントが多いのでレポートはたいへんだと思いますが、1年生のみなさん、頑張ってください。


神戸で学ぶ、神戸を学ぶ

昔、関西ローカルのテレビ番組のロケで、大阪の商店街を通行中のおばさま方に「神戸の方ですか?」と聞くと、ほぼ全員が「嫌やわぁ、おべんちゃら言うても何にも出えへんよ! そんなオシャレとちゃうわ!」と大・大・大喜びする、というネタを観た覚えがありますが、大阪での神戸のイメージというと、どうも「おしゃれ」のようです。

さて、全国の受験生のみなさんが神戸に対してどんなイメージをもっておられるかはわかりませんが、「おしゃれ」かどうかは別にして、神戸はほんとに良いところですよ。海も山も近くて、街全体に開放感があります。船が日常風景の一部ですしね。

 

Sailingboat

(ポートアイランドキャンパスから。画像では小さいですが帆船のようです。)

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(ポートアイランド北端から。先週の土曜日にポートターミナルに停泊していた大型クルーズ客船。近くで見ると目を疑う大きさです。タグボートが押しているのでちょうど接岸しているところですね。)

 

少しカタい話をすると、神戸はバイオを学ぶにも良いところですね。神戸には「神戸医療産業都市」はもちろん、「醸造業(灘の酒蔵)」など、身近にバイオの素材がたくさんありますからね。

 

さて、受験生のみなさんへ。今週末6月4日(日)に甲南大学の進学説明会があります。会場は岡本キャンパスですが、事前にご相談をいただければ、海と船が見えるポートアイランドキャンパスをご見学いただくことも可能です(飛び込みで来ていただいても誰もいない可能性がありますのでご注意ください)。ご関心がお有りの方は、前日(土曜日)正午までにポートアイランドキャンパス事務室までお問い合わせください。

甲南大学 進学説明会 http://ch.konan-u.ac.jp/news/559 

甲南大学 問い合わせ先一覧 http://www.konan-u.ac.jp/inquiry/


クォーター制(4学期制)

 FIRSTでは今日・明日と定期試験が行われます。

この時期に定期試験があるのは、FIRSTの専門科目の多くがクォーター制(4学期制)を採っているからです。

大学の授業科目は、その開講時期が前期・後期に分けられるのが一般的ですが(これをセメスター制といいます)、FIRSTの専門科目にはA・B・C・D期に振り分けられているものがあります。開講期間が半分になるので、その分、講義の頻度は倍になります。

 

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このクォーター制、2年ほど前から注目されだしましたが、まだ、全国的にも珍しい制度だと思います。

なぜ、FIRSTはクォーター制か?

セメスター制では、通常、1つの科目につき、講義は週に1回です。

高校では一つの科目につき授業が週に3−4回はあるでしょ? 週に1回だと、前の週の内容を忘れてしまいますよね?

クォーター制では講義は週に2回あるので、前回の内容を忘れる前に次の講義が受けられる、というわけです。

また、クォーター制だと、同時に履修する科目の数がセメスター制に比べると半分になりますよね。

少ない科目に集中的に取り組めるので学習の効率がいいんですね。

試験勉強も、その場しのぎではなく本当の力をつける勉強になると思います。

実際、私のところに質問に来た2年生に聞いてみると「A期の試験は2科目です。」という学生がほとんどです。

これなら、内容を完全にマスターしようという気になりますよね。

そんな中、「私は3科目ある。」「え!なんで?なんで?」という会話が・・・。

さて、答えは?

 

  1. 向学心があって履修していない科目の試験も特別に受けさせてもらうから。
  2. A期に履修したい授業科目が集中していたから。
  3. 1年生の必修科目を落としているから。

 

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(マイラボやミーティングルームで試験勉強に取り組む学生たち。画像は選択肢の内容とは関係ありません。)

 

 


もうすぐ定期試験

FIRSTでは今月末に定期試験があります。あと4日ですね。

というわけで、先週あたりからキャンパス内のあちこちで試験対策に取り組む学生の姿が見られます。

友達同士で教えあったり、疑問をぶつけあったりしているんですね。test1

(マイラボやミーティングルームでは試験対策に取り組むグループの姿が。)

このような個人レベルの勉強会を通して、学生が励まされたりする話も聞いたことがあります。

苦手科目を諦めかけていた学生が、勉強会に誘われて、それから再び頑張ることができた、というんですね。

いやあ、ブログ編集者が大学生の頃は「今日は試験勉強する」なんて口にする友達がいたら、下宿に押しかけて麻雀だのゲームだのと散々足を引っ張りあったものですが・・・。

話が逸れました。失礼しました。

教員の方も学生たちの試験勉強をサポートするべく「キャッチアップセミナー」という少人数ゼミのようなものを授業時間外に開いて、集中的に質問を受け付けたり復習型の講義を行ったりしてします。

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(キャッチアップセミナーのキャッチアップとは「追いつく、遅れを取り戻す」などの意味。リクエストに応じて、ミニ講義、質問回答、模擬テストなどを行います。)

1年生は大学での初めての試験になります。ぜひとも良いスタートを切ってほしいですね。

P.S. 大学の定期試験は半年に一度、前後期それぞれの期末に行われるのが一般的ですが、FIRSTでは専門科目の多くが「クォーター制(4学期制)」を採用しているので、この時期にも定期試験があるんですね。また、1年生は、入学から最初の定期試験までが開きすぎないように、との趣旨で、中間試験を実施しています。「クォーター制(4学期制)」については、またの機会に説明します。