表からは見えにくいのですが、ポートアイランドキャンパスの校舎の裏手には、芝生の多目的広場があります。
学生さんは昼休みや放課後、ここでキャッチボールやフリスビーなどをして体を動かしています。
放課後、フラリと通りかかってみたところ、ギターを演奏している学生さんが。
FIRSTには意外と楽器を演奏する学生さんが多いようです。
各階のマイラボには、ミーティングルームという小部屋が用意されています。
各研究室が研究報告会に利用していたり、学生がご飯を食べたり、談笑したり、試験勉強したりといろいろな活用法がありますが、今日は1年生の女の子たちがバイオのレポートを作成していました。
その様子を撮影。
通常、大学では学生からの質問や相談に教員が対応するために、教員が居室や研究室に必ずいる時間帯が提示されています。
その時間帯を「オフィスアワー」とよびます。
なぜ大学でそのような時間帯が設定されているのか?
一般的な大学では、学部生が講義を受ける講義棟と、教員の居室、研究室がある研究棟は異なる建物にある場合がほとんどです。したがって、質問に行ったけど教員がいなかったり、教員としても来客や会議など用事がある時に対応ができなかったり、学生、教員の双方に都合がよいオフィスアワーが作られました。このようなオフィスアワーは、事前予約もなくその時間帯であれば誰でもその教員の部屋を訪れることができるのが一般的です。
対照的に、FIRSTにはオフィスアワーが設けられていません。
なぜか?
FIRSTでは、学部1~3年生が生活するマイラボのすぐ隣(歩いて数秒のところ)に教員の居室、研究室があります。そのため、学生は思い立ったらすぐに教員の居室へ行くことができます。また、教員も学生が質問や相談にきたら納得するまで教えたり、話したりするように心掛けています。
つまり、オフィスアワーなど設けなくとも、授業の質問や、進路や履修の相談など、困ったことがあればいつでも教員の居室を訪れ、相談することができるわけです。
さきほどは、FIRSTにはオフィスアワーが設けられていないと書きましたが、どちらかと言えばいつでもオフィスアワーというのが正しい表現でしょうか?
先週から今週にかけて、1年生の指導主任面談がありました。
面談は学生一人に対して教員二人で行います。指導主任の主担当者と副担当者です。ちなみに、主担当は3年間変わりません(4年生になると卒業研究の指導教員が指導主任になります)。
面談では、入学してから1ヶ月と少し経った現段階で・・・
入学前に抱いていた期待にFIRSTは応えているか?
学修面や大学生活で困難を抱えていないか?
どんな分野に興味があって将来は何を目指しているのか?
というようなことを話して もらいます。我々は主に聞き役ですね。
少人数制の良さでもあると思うのですが、FIRSTでは学生の声をできるだけ取り入れようとしています。図書委員、生協委員、レクリエーション委員、キャリア委員など、学生委員を各学年においているのもその表れです。
ですので、学生さんには、今回の面談に限らず、何か困っていることや要望があれば、いつでも教職員に伝えて欲しいと考えています。もちろん、全て叶えられるわけではありませんが、知恵は絞ります。
さて、面談で話を聞いて嬉しく思ったのは、1年生の(授業時間以外の)学修の時間ですね。
全員の返答を聞いたわけではありませんが、おそらく平均3時間/日くらいではないでしょうか。
2007年の東京大学・大学経営政策研究センター「全国大学調査」で、日米の大学1年生の学修の時間を比較しているのですが・・・日本、かなり負けてます。
FIRSTの1年生は、1日3時間を平日のみとしても15時間/週、週末も同じだけやっているとすると21時間/週ですから、米国の学生と比較してもかなり優秀ですね。