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キャッチアップ・セミナー(有機電子論)

先週金曜日(7日)の夜、1年次開講科目「有機電子論」のキャッチアップセミナーが開催されました。

(キャッチアップセミナーについてはこちらをご覧下さい。)

高校生や一般の方にとっては「有機電子論」という名前は、難しそうな響きがするかもしれません。が、1年生に教えるこの「有機電子論」は、難しすぎる話は置いておいて「おもしろいところ」を選んで講義がされています。

何が「おもしろい」のかというと、一言で言えば「どうしてそんな反応が起こるのか?」ということが理解できるようになる、ということです。有機化学は暗記もの、と思っている人はいませんか? 「どうしてそんな反応が起こるのか?」という原理が理解できれば、暗記に頼ることなく、化学構造を見ただけで「あー、ここがこういう反応をするなあ」とわかるようになるわけです。そうなればしめたもの。「難しすぎる話は置いておいた」としても、有機化学については1年生にして他大学の3年生並み(注:ブログ編集者の私的判断)の力を身につけることができます。実際に、この講義を聴いて「有機化学が好きになった」という学生は少なくありません。

今回のキャッチアップセミナーの様子です。

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(他人に説明しようとするのが、最善の理解度確認法ですね。)
 
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(構造式を描き慣れるのも大事なこと。見守っているのは有機電子論の担当者で、オトギリソウバーベナなどの記事のライター、村嶋先生。)

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(他大学の先生がご覧になっても、おそらく、板書の内容からは彼らが1年生だとわからないでしょう!? だからといって闇雲に難しいわけではありません。「基礎=大事なこと」から先に学んでいこうという考え方です。)

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期末試験は7月29日に決まりました。 幸運を祈ります! 


学生と教員の距離

FIRSTの良いところの一つとして、学生と教員の距離感が近いという声をよく聞きます。

「大学の先生って話しにくいと思っていた」私も学生の時はそうでした。
学部生の間は、大学の先生がどの建物のどの部屋に居られるかすら知らなかったような気がします。知っていたとしても、ノックしにくい重厚なドアがあり、よほど重要な話がない限りは先生のところを訪れるなんて考えたこともありませんでした・・・。

では、なぜFIRSTの先生は話しやすいのか? 我々なりに解析してみました。

その1:「教員の平均年齢の低さ」
FIRSTには15名の専任教員がいますが、その平均年齢は約40歳と低いことが挙げられます。比較的
学生に年齢が近いからでしょうか?(そうは言ってもだいぶ離れてますね・・・)

その2:「入りやすい教員研究室」
教員の居室はガラス張りとなっており、教員がいるかどうかは廊下から見て一目瞭然。マイラボからフラリとやってきて、ガラス越しに先生の様子をうかがい、先生があいていそうであればすぐに質問に行くこともできます。

教員居室
(鶴岡先生の居室を廊下から写させてもらいました)

その3:「マイラボの存在」
教員のいる研究ゾーンと学生がいるマイラボは、ドア1枚を隔てた距離にあり、教員が講義や食事などにいく時には、必ずそのフロアのマイラボを通るように動線が設計されています。この動線によって教員と学生が接触する機会が増えます。
「今日の授業わかった?」「朝早くから頑張ってるね!」「おはようございます!」「先生、髪型変えたんですか?」 何気ない会話で距離も近づくのでしょうか。

その4:「1年次から専任教員が学生を教育」
一般的な大学のカリキュラムでは、1年次には非常勤の先生が教養教育をするため、専任教員と接触する機会は非常に少ないですが、FIRSTでは「研究がしたい」「研究者になりたい」という目的をもって入学した学生さんの希望に応えるため、1年次から専任教員が専門科目を教育しています。
学部1年生でも、教員の講義を聞き、質問に行って話す機会はたくさんあります。最初から知っていたらいろいろ話せることも増えますよね。

その5:「指導主任面談」
以前に紹介したように、FIRSTでは年に2回、指導主任面談が用意されています。自分から声をかけにくかったとしても、面談で仲良くなれば、話しやすくなりますよね。

いろいろと挙げましたが、何はともあれ、フレンドリーに話しかけてくれる、偉ぶっていない等身大の教員が多いのが一番なのかもしれません。

以上、教員による勝手な分析でした。

正解はオープンキャンパスなどで学生さんに聞いてみてください。


指導主任面談

FIRSTでは、年に2回指導主任面談という学生と教員が話す機会が用意されています。

指導主任というのは、高校でいうクラス担任にあたるものでしょうか? 学生さんの履修指導や学習、大学生活の相談にのってくれる教員となり、すべての学生さんに一人ずつFIRSTの専任教員が割り当てられています。

面談の目的は、学生さんの学習や学生生活の状況などを聞くこと、履修指導をすること、どのような進路を考えているかを聞き、助言等を行うことなどです。また、それ以外にも、学生さんが、授業や学生実験、マイラボや図書館などに対して、日頃感じている不満などを聞き、改善できることは改善していくことも目的としています。3年前に新設したばかりの学部ですので、まだ我々の行き届いていないところも多々あります。ただし、学生さんのわがままや金銭的に考えて無理難題などもありますので、すべての要望にはさすがに応えられませんが・・・。

2,3年生の面談は、4月の早い時期に終わっていましたが、1年生の面談は入学して2ヶ月ほど経ち、学生生活にも慣れてきた6月上旬に行われました。A期の試験も終わり、マイラボにも慣れ、先輩とも話せるようになってきて学生生活に馴染めている学生さんも多かったようです。ただ、慣れすぎてしまったために、提出すべきレポートを出してなく、お小言をもらった学生さんもいたようです。

他大学さんにも同じシステムはありますが、FIRSTでは、指導主任の他に「副指導主任」がさらに2名加わり、計3名の教員によるサポート体制が構築されています。これは「ポリバレント教育システム」という複数の教員が学生を共同して指導するFIRSTならではシステムを取り入れているためです。

学生さんは今後の人生でいろいろな壁にぶち当たることもあると思うのですが、一人の意見だけを鵜呑みにするのではなく、いろいろな意見、助言を幅広く聞き、その中から自分の判断で意見を取捨選択して、自分なりの結論を
出してもらうことを学んでもらうために、副指導主任というものを取り入れているんです。

いいですよね、相談できる人がいっぱいいれば。
でも、相談した相手によって正反対の助言をもらったりしてしまうことも・・・。
それもいい経験!若いうちにいっぱい悩んで自分なりの結論を出す術を学んでください。


仲間達からの祝福

先日開かれた学生によるレク企画ですが、たいへん盛り上がって終わりました。
実は、レクの後にその日に誕生日を迎えた学生さんの誕生日祝いも開催されたようです。

みんなに祝福され、ケーキと共に写る高嶺くんです。こんな大勢に祝ってもらえる誕生日なんて人生の中でそうあるもんじゃないですよね。

高嶺2高嶺1

FIRSTは1学年35名と非常に少ない学部ですが、マイラボを通じてみんなとても仲良しです。
つらいことも楽しいことも共に経験できる親友をたくさん作れるっていいですね。


今日と明日は試験日

さて、今日明日の2日間は、A期の試験日です。というわけで、この1週間は普段にもまして、試験対策に取り組む姿や、勉強会をひらいている姿が、夜遅くまで見られました。

マイラボはもちろんのこと、ミーティングルームでも 。。。

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授業が行われていない空き教室でも 。。。

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試験が終われば「できてた?」「うーむ、ぼちぼち」「結構いけてる!」「あかんわー」「どのあたりが難しそうやった?」などの声が飛び交うことでしょう 。。。。。

ん?「できてた?」・・・?? と思った方。

そう、これは、教員の間で飛び交う声なんです。
実は、試験の出来は(誰の担当科目であっても)、教員もすごく気にしているんですね。当然、全体の出来が良かったり、ぐんと実力を伸ばしている子がいるという話を聞くと、とても幸せな気分になります。

さあ、果たして、上の画像の学生たちの、努力の結果は?