カテゴリー別アーカイブ: 日常

マイラボ奨学金

奨学金といえば、日本学生支援機構や甲南大学奨学金、その他財団や地方公共団体が運営する多くの奨学金があり、学生さん達の学びのサポートとなっています。

FIRSTの学生さんの多くもそれら奨学金をもらっていますが、FIRSTにはそれらとは別に学部独自の奨学金制度があります。FIRSTの学生たちの学びの拠点である「マイラボ」の名前を冠した「マイラボ奨学金」という奨学金です。学部が開設された2009年から始まり、今年で3年目となります。この奨学金で教科書を購入する学生もいたりして、学生たちにとってもいろいろな意味で目標となっているようです。(もらえるつもりでもらえなく、算段が外れてしまう学生さんも中にはいますが・・・)

このマイラボ奨学金には、2つの種類あります。

1つは、マイラボを活用して日々学び、学年で優秀な成績を修めた学生さんに与えられる栄誉奨学金です。各学年から2名程度に授与されます。
2011年度前期は、1年生は鈴木良順君、山口隼平君、富田恵麗沙さん、2年生は石川真実さん、山田葵さん、3年生は岡田亜梨沙さん、髙木琴味さんがその栄誉を獲得していました。

鈴木山口富田

山田石川岡田髙木

もう1つは、マイラボを活用し、学年の隔てなく、共に学ぶことを目的に、一生懸命がんばったフロアの学生さん達に与えられる奨学金です。マイラボは4フロアあり、各フロアで学年混合のチーム戦のような形で競い合い、もらえる奨学金となります。2011年度の前期は4階の学生さんがその栄誉を獲得していました。

就職するという将来的な大きな目標に向かって頑張ることも重要なことですが、一つひとつの科目を勉強して修得していく過程での段階的な目標も、自分が頑張っていることを認識できるとてもよい励みとなります。試験前には、ミーティングルームで教え合いながら共に学ぶ姿、見ていて我々もうれしく思います。

そんな環境っていいですね。
FIRST独自のマイラボ、設立の想い以上に活用してもらえることが我々にとっての励みにもなっているんですよね。


今晩はハロウィン

週末には各地でハロウィンのパーティやイベントが行われていましたね。先週紹介した、甲南大学体育施設のある六甲アイランドでも、野外特設ステージで甲南大学JAZZ研究会の演奏がありました(サックス上手過ぎ!)。  あと、SPEEDの今井絵里子さんも歌っていました。

そのハロウィン、正式には、今日10月31日の夜ですね。

さきほども、お菓子狙いの1年生が研究室にやって来ておりました 。。。「でも、仮装してないしなあ・・・、Trick or Treatとも言わないし・・・」と思っていたら、いたそうです。昼のマイラボに、仮装している学生が。

DSC03831
(レポート作成か勉強のじゃまになっているのか、ちょっと困っている?後輩たち)
ハロウィンが終わると、 ハロウィン発祥の地であるヨーロッパは暗い冬。11月は本当に何もない月で、クリスマスを指折り楽しみにしていないと、気がめいってしまいそうな月ですが、日本の学生さんにはその前に学園祭がありますね(さらにその前にはC期の試験もありますが)。今年もみんなで協力して屋台を出すのだとか。楽しみにしています。


個性が見えるマイラボ(2)

大変長期のご無沙汰になってしまいましたが、個性が見えるマイラボシリーズ第2弾です。
(前回はこちら

みなさん、長い時間を過ごすマイラボですから、癒し系グッズを置いている学生さんも多いですね。特に試験期間中など、心が折れそうになったときには大いに癒し系グッズのお世話になっていることでしょう。

プチトマト1
(背景は神戸空港)

究極の癒しといえば、やはり緑でしょうか。こちらの学生さんはプチトマトを栽培中。名前はポポティだそうです。名前をつけてしまっては食べにくい気もしますが、早く実を育てて、リコピン効果で夏を乗り切って下さい。

プチトマト2

え? トマトに含まれているのはリコペンじゃないかって?

どちらも正解でしょうね。綴りはlycopeneですから、実際の読み方に近いのはリコピン、いやライコピンかな。

高校生の方は、こういった「化合物の読み方」が大変ややこしいという話を、授業で聞かれたことがありませんか?

Alkane は教科書ではアルカンと書かれていますが、実際の発音はアルケインが近いですよね。
Alkene は教科書ではアルケンですが、実際の発音はアルキンが近い。
Alkyne は教科書ではアルキンですが、こちらの発音はアルカイン。

将来、留学したときに、alkaneをアルカンと発音すると、”alkyne?” と誤解されて困ることになるかもしれません。

これ以外にも「えっ? そんなふうに呼ぶの?」と驚かされる用語はたくさんありますが、通じない化合物名の代表例はアセトニトリルとエーテルではないでしょうか?

CH3CN acetonitrile アセトニトリル → アスィトナイトラル
ROR’     ether            エーテル    → イーサ 

いくら「エーテル!」と連呼しても、「ん? エステルでしょ?」と言われてしまいます。
 
それから、ちょっと変わったところでは、decyl デシル。ブログ編集者の留学先(ロサンゼルスの数十km南)では、デクル、と呼ばれていたんですが、これは他の場所ではまったく聞きません。南カリフォルニアの方言なのかなあ?


FIRST生協委員会

昨日、フロンティアサイエンス学部(FIRST)の生協委員会が開かれました。

FIRSTは少人数制を特徴にしていますが、こと生協(売店)に関しては、それが生協の運営を難しくしているという面があります。端的に書くと、甲南大学生協FIRST店の利用者は、大きなキャンパスと比べると少ないので、どうしても提供できるサービスのバラエティが少なくなってしまうんです。

そこで、一番の利用者である学生の中から生協委員を選んで、学生目線の要望をあげていこう、そして、少しずつでもみんなが使いやすい生協にしていただこう、という趣旨で生協委員会が定期的に開かれています。委員は8名。学部1~3年生が各2名、大学院生が2名です。学生にとっては、こういう場にのぞむこと自体、社会人力を身につけるための良い経験になると思います。

seikyo_iinkai
(FIRST店の現状報告をされる甲南大学生協の平田さん。利用者の立場に立って親身にアイデアや解決策を考えて下さる方です。なお、昼休みに行われたので昼食をとりながらの会議です。)

今回の委員会では、メニューの内容や席数、営業時間などに関する要望や提案が出ていたようです。(私も便乗して、スナックコーナーに関する希望を述べてしまいました。)

今後の展開についても、また、紹介していきたいと思います。


台風6号接近中!

台風6号の影響で、本日12時30分、兵庫県阪神地区に暴風・波浪警報が出されました。
そのため、ポートアイランドキャンパスでは 午後の授業はすべて休講となり、学生さんたちも急ぎ帰路につきました。

taihu1

(今月に「ポートアイランド南」駅から改名された「京コンピュータ前」駅に向かう学生たち。ポートライナーが運行している間に帰らないと、ね。)

taihu2
 (こちらは、マイラボから去る間際の学生たち。)

一体、何をはしゃいでいるのか、というと・・・「今朝、傘がワルデン反転しました!」という話題で大盛り上がり。
umbrella_inversion
(傘の反転のイメージ図)

ワルデン反転は、ちょうど先日のキャッチアップセミナーで復習したところだそうで、「身をもって理解しました。試験に出して下さい!」・・・ それは、どうかな・・・。

ちなみにワルデン反転というのは、 有機化合物のある官能基(下の絵のL)が別の官能基(下の絵のNu)に置き換わる際、しかも、Nuが結合しつつLが離れつつという過程を経てこの反応が起こる際、傘が反転するように分子の立体化学が変わること。ちょうど、キャッチアップセミナーで、村嶋先生が傘の絵を描いて説明されていたそうです。

Walden

たしかに、反応前(starting materials)と反応後(products)を比べると、炭素原子(C)まわりの3本の結合が反転してますよね!