カテゴリー別アーカイブ: 授業

新学期スタート!

昨日(4月7日)から新学期の講義が始まりました。

今年から時間割が少し組み変わりまして、1年生の専門講義は今日と明日の序論科目からとなります。
この単位を落としてしまうと、履修したいのに履修できない科目も出てきます。
何事も最初が肝心です。がんばって取り組んでいってください。

また、高校の理科(物理・化学・生物)では、広い科学(サイエンス)分野の一部分しか学びません。
これまで興味がなかった分野の中にも興味が芽生えることだってあります。
勉強として、また、これからの進路を考える上でもしっかりと学んでもらいたいところです。


2年生実験の機器測定

水曜日と木曜日の午後は2年生実験(ナノバイオラボ1A)。
今日はその中から、機器測定をしているところをご紹介します。

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これは赤外吸収スペクトルを測定しているところ、つまり、ある物質がどんな波長の赤外線をどのくらい吸収しているか、を調べているところです。
何のためにそんなことを調べているかといいますと、分子というのはいくつかの原子が結合してできているのですが、赤外線にはその結合を振動させる働きがあるのですね。で、結合の種類によって(例えば、炭素原子と水素原子の結合とか、水素原子と酸素原子の結合とか)、吸収する赤外線の波長が違うんですね。ということは、吸収する赤外線について調べれば、その分子がどんな結合をもっているかわかる、つまり、物質の構造がわかる、というわけなんです。
彼女たちは、自分たちが合成したり(つくったり)精製したりした物質の構造を調べているところなんですね。

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これは蛍光を測定しているところです。2年生たちは、蛍光色素をくっつけたペプチドを合成しているのですが、蛍光の強さを測定することによって、溶液中にどれくらいの量のペプチドが溶けているか、つまりどれくらいの量のペプチドをつくることができたか、調べているのです。

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これは核磁気共鳴スペクトルを測定しているところです。これも赤外吸収スペクトルと同様、分子の構造を調べる装置です。奥に見える銀色の筒の中には液体ヘリウムで冷やされた超伝導磁石が入っています。詳しい原理は難しいので省きますが、この磁石の中に物質を入れて電磁波の照射し、どんな波長の電磁波を吸収するかを調べると、分子の構造が分かるのですね。

このように分子の構造や量を調べることは、からだの中のしくみを調べるにも、医薬品をつくるにも、診断試薬をつくるにも、環境汚染を分析するにも、新物質や新素材をつくるにも、どんなことをするにも欠かせない要素技術です。

非常に大事な技術なのでFIRSTでは2年生という早い時期に習得してもらっています。普通はNMRのような高価な(ウン千万)装置は4年生以上にしか使わせないことが多いのですが・・・実験しているみなさん、絶対に壊さないでね。


ミーティングルーム

各階のマイラボには、ミーティングルームという小部屋が用意されています。

各研究室が研究報告会に利用していたり、学生がご飯を食べたり、談笑したり、試験勉強したりといろいろな活用法がありますが、今日は1年生の女の子たちがバイオのレポートを作成していました。
その様子を撮影。

大学の講義では覚えること、というよりは理解して自分の言葉で説明することが大事となってきます。
レポート課題に対して、調べ、考え、まとめるレポート作成は、その一助になっています。

最初のうちは、意外と調べても自分の言葉で書けないものですが、徐々に理解できるようになり、自分の文章がかけるようになっていきます。

こうした日々の積み重ねが大事なのでがんばってくださいね!

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A期・定期試験

昨日と本日は、A期の定期試験日です。

A期って何? と思われる方もいらっしゃると思いますが、FIRSTでは学期をABCDの4つに分けてるんですね。A期とB期をあわせるといわゆる前期、C期とD期が後期、ということになります。

なぜ4つに分けているか? それはクォーター制という授業の進め方を採用しているからなんです。FIRSTのクォーター制は、週に2回授業を行い、その分、授業期間は半分になる、というものです。このように集中的に学ぶ授業方式は専門的な内容を学ぶのに向いているようです。だって、週に1回の授業では、1週間経つと前回の内容を忘れてしまいますからね。(クォーター制についてはこちら

昨日も書いたように、1年生にとっては初めての定期試験なのですが、試験が終わると恒例の「新入生歓迎イベント」が開催されます。3年生の企画です。先輩・後輩が仲良くなったり、教員の専門以外の側面を知ったり(誰が何の楽器を弾くとか、どんなシャンプーを使ってるとか・・・)、毎年楽しんでいるようです。(過去の新入生歓迎イベントはこちらこちら

その様子はまた報告します。 


事務室キャリア支援便り5

先日(4月26日)、インターンシップ説明会ならびにプレガイダンスが開催されました。

甲南大学では毎年多くの学生がインターンシップに参加しており、わずかな期間ながらも実社会に身を置く経験ができる貴重な機会となっています。今回はインターンシップの申込方法や選考過程、加えてその参加意義について説明がありました。

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なお、キャリアセンターを通してインターンシップに参加するには学内選考があり、研修先の企業の方々によって面接が実施される場合もあります。応募を考えている学生は明確な目的と志望動機をもって選考に挑んでくださいね。

また、選考通過後は、学生達は事前にコンプライアンス研修やビジネスマナー講座を受講し、インターンシップ参加に備えます。社会に出る上での責任を認識し、インターンシップ先の企業や団体では学生という身分ではあっても、一社会人としての自覚を持って行動しなくてはなりません。

インターンシップに参加する学生にとって、社会人と共に過ごす日々は大いなる刺激を受けることでしょう。就業体験を通して実り多き時間を過ごし、自らの職業観を養ってほしいものです。