8月6日の夏期オープンキャンパスでは、たくさんの高校生・受験生、また、保護者の方々にお越しいただきました。有難うございました。
さて、オープンキャンパスでよくいただく質問の中に「薬学部と迷っているんだけど・・・」というものがあります。
薬学部志望なんだけど、入学後に興味が変わるかもしれないので、もう少し広く学べる生命系の学部にしようか、と迷っていらっしゃるわけですね。
まず決定的な違いは、薬剤師になりたいかどうか、です。
薬剤師になるのであれば、薬学部に進学して6年制薬学課程を修めないといけません。
それに対して、資格にはこだわらないが「薬学部で学べるようなこと」を学びたい、また、興味が変わったときには「薬以外のこと」も学べるようにしたい、という方には、フロンティアサイエンス学部生命化学科(FIRST)はぴったりではないか、と思います。
では、どのくらい「薬学部で学ぶようなこと」が学べるのか?
これを説明するのはなかなか難しいのですが・・・先日のブックハンティングツアーに同行したときに、書店の薬学コーナーのチェックしてみると・・・
ああ、これは! FIRSTでお馴染みの分野・科目がいっぱいです!
左から「分析化学」「物理化学」「無機化学」「有機化学」「生化学」。このあたりは文句なくFIRSTで学ぶことができます。中身も見てみましたが、薬学部での学びと、われわれ生命化学科での学びでは、あまり違いはなさそうです。
他はどうでしょうか。
FIRSTの鉛筆博士、じゃなくて薬学博士の川上教授に聞いてみました。
川上教授はFIRSTの教務主任という立場から各授業の内容も把握していますので、上の書棚に並んでいる分野がFIRSTのどの授業で扱われているか、をリストにしてもらいました。
免疫学
「バイオ序論」「医療テクノロジー」「創薬テクノロジー」
環境
「バイオセンシングと環境」「遺伝子工学・バイオテクノロジー」
機能形態学
「発生学」「薬理学」「メディカルバイオテクノロジー」「医療テクノロジー」「生命機能科学」
微生物学・感染症学
「遺伝子工学・バイオテクノロジー」「分子生物学」「医療関連研究開発論」
「創薬テクノロジー」「薬理学」
医薬品安全性学
「薬理学」「創薬テクノロジー」「医療関連研究開発論」
薬物動態学
「薬理学」「創薬テクノロジー」
薬剤学
「創薬テクノロジー」「生命機能科学」「高分子化学」
いかがでしょうか。括弧のなかに書いたのがFIRSTの授業科目名です。
もちろん、FIRSTでは薬以外のことも学ぶわけですから薬学部とまったく同じ内容・分量というわけにはいきませんが、かなり、薬学の内容をカバーしていますよね。
あと、これら以外にも、例えば「生薬学・天然物化学」は、授業で網羅的に学ぶことはなくても、生薬や天然物を使った研究は行われていますので(例えばウコン成分の抗がん剤の研究や、キノコ類成分の機能性食品化など)、興味がある方も大丈夫。
さらに詳しく聞いてみたい、という方は、ぜひ秋期オープンキャンパス(10月1日)にお越しください!