1期生たち(4年生)の卒業研究発表会の翌日。大学院修士課程1年の学生たちが企画・準備をしてくれまして、打ち上げが開かれました。
1期生たちの4年間の軌跡を振り返るスライドショーも用意されていました。
後半も、歌や、学生による教員のモノマネなどで盛り上がりました。。。
1期生たち(4年生)の卒業研究発表会の翌日。大学院修士課程1年の学生たちが企画・準備をしてくれまして、打ち上げが開かれました。
1期生たちの4年間の軌跡を振り返るスライドショーも用意されていました。
後半も、歌や、学生による教員のモノマネなどで盛り上がりました。。。
2月14日、ポートアイランドキャンパス7階のレクチャーホールで、FIRSTの第1回卒業研究発表会が開催されました。
今年、完成年度(開設してから4年目)を迎えた、つまり、1期生が4年生になったFIRST。当然ながら、卒業論文研究発表会は今回が初めての開催です。
このポートアイランドキャンパスが完成して、学部がスタートした4年前。いや、もっと前の、このキャンパスの設計や建設の段階から、教職員は、レクチャーホールで学生たちが卒論の成果を発表する姿を想い描いてきました。一期生たちの卒業研究発表、みな感無量です。
午前10時から、一人7分間の持ち時間で1年間行ってきた卒業研究の成果をプレゼンし、その後、3分間の質疑応答にのぞみました。最後の発表が終わったのは午後5時過ぎという長丁場でしたが、質の高い発表ばかりでしたので長くは感じませんでした。
翌日には、大学院修士課程2年生による修士論文発表会が開かれました。その模様はまた後日に。
もうすぐ大学入試シーズンの開幕ですね。受験生のみなさんは最後の追い込みに大変な努力されていることと思います。
2月にはまず私立大学の入試がスタート。そして3月には国公立大学の入試が控えています。
さて、その私立大学と国公立大学、いろいろ違いがあってどちらを目指したらいいのか受験生の皆さんも迷うところだと思いますが、私立大学には有って国公立大学には無いのが、創設者による建学の精神ではないでしょうか。
伝統ある私立大学の創設者には、有名な人物が多く、また、有名なだけあって、思想や行動や言葉にも重みのあるものが多い。その思想や行動や言葉が、現代の大学教育にも色濃く反映されている、これが私立大学の特徴であり、また、個々の私立大学に互いに異なる魅力を与えているといえるのではないでしょうか。
甲南大学の創設者は、平生釟三郎。
「東京海上保険をはじめとする損害保険業界の近代化に貢献し、川崎造船所の再建を成し遂げて」、「患者本位の治療を施すために甲南病院を設立し」「さらに貴族院議員や枢密顧問官に任ぜられ、」「広田弘毅内閣の文部大臣として、義務教育の年限延長や官学と私学の差別撤廃、それに師範教育の改善を提唱した」(甲南大学ホームページより)という人物です。
やはり甲南生たるもの、平生先生の「建学の精神」を知っておかねば、というわけで、1年生の授業「プレゼンテーション演習1」では平生先生に関する課題が出されています。
“ 平生精神のどのようなところが、このフロンティアサイエンス学部で具現化されているか ”
このテーマについて、調べ、考え、スライド2枚に纏めて2分間のプレゼンテーションを行うのです。
FIRSTの学生たちが、自分たちの学部と「平生の考え」のあいだにどのような接点を見出したのか。いくつか紹介したいと思います。
・「世界に通用する紳士・淑女たれ」
→ 世界に通用する研究をするぞ!
・「日本の教育は教えると云ふだけで、ものを考えさせると云ふことはしない」
→ 考える講義、考えさせられる実験の授業を受けています!
・「学生時代は一つの思想に偏ること無く広く勉強せよ」
→ 1年次の4つの序論科目でバイオからナノまで広い分野の科学を勉強しています!
・「常に備えよ」
→ 万一パソコンにトラブルがあってもレポートの締め切りに遅れないように、早めに準備するよう教えられています!
・「個性を尊重して各人の天賦の特性を伸張させる」
→ 少人数制です!
などなど、少し「?」なものをありますが、90年前の「平生の考え」に照らして自分たちの目標や強みを見つめ直すよい機会になったのではないでしょうか。
改めて考えてみると、「平生の考え」を最もよく具現しているのは、学部のカリキュラムでも制度でもなく、学生たち自身かもしれませんね。
1月も下旬を迎え、現在は、授業は全て終了しセメスター後期およびクォーターD期の試験中です。
試験前から試験中にかけて、ポートアイランドキャンパス内のあちらこちらで見られるのが、学生同士の勉強会です。日曜日でも夜でも学生たちの姿が見られます。
学生自身のスペースであるマイラボや、空いている講義室・ミーティングルームなどを使って、一緒に試験対策をしたり、ある科目を得意な学生が不得手な学生に講義をしたりするんですね。
もちろん教員も呼ばれて試験対策講座のようなことをします。
このような学生同士や学生-教員のネットワークを活かした学びは、各学生がマイラボに自分のデスクをもつというポートアイランドキャンパスの特徴によるところが大だろうと思います。
試験期間が終わったあとの休業期間中(春休み)も、このような学びは続いていきます。
考えてみると大学生の春休みって長いですよね! 2-3月がまるまる春休みです。大学生の親御さんは「高い授業料を払っているのに・・・」と思われるかもしれません。
FIRSTでは、休業期間中も、マイラボを使用することができます。もちろん、マイラボのすぐ横にある研究室には、春休み中でも教員も大学院生がいますので、いろいろな質問や相談をすることもできます。休みの間、大学を離れて旅やアルバイトなどさまざまな経験を積むのもよいですが、マイラボを使って「大学」を利用し尽くすこともできるのがFIRSTです。
実際に、3月には臨時の英語セミナーや化学セミナーが予定されています。教えるのは教員で、もちろん無料です。休みの間も大学施設をたくさん利用して、いろいろなセミナーや実験に参加すれば、授業料も安いもの!?ですね。
1月22日、3年生実験後期の研究発表会が開催されました。
以前にもお話したようにFIRSTの3年生実験は、テキスト通りに実験を進める所謂「学生実験」ではなく、未知の事柄にチャレンジする研究体験型のプログラムとなっています。前期と後期それぞれ、半年間、3年生実験を受け持つ教員のもとで、週3日、研究を行います。
テーマも一人一人異なりますので、「自分のテーマ」に思い入れややりがいを感じると思います。論文や特許の関係で、具体的なテーマ名をブログに書くことはできませんが、キーワードを挙げると、カタユウレイボヤ(ホヤ)、細胞内環境、細胞接着、アルツハイマー病、酵素反応、DNAの構造、ペプチド医薬、核酸医薬、環境汚染物質、ナノゲル(高分子)、金ナノ粒子、多孔性有機金属錯体などなど。
このように多岐にわたるテーマから、前期と後期に別のテーマ、計2テーマを選択して取り組みますので、幅広い経験を積むことになりますね。
さて、半年間の研究といっても、実質は9月中旬から1月中旬までの4ヶ月足らず。短い研究期間ではありますが、その成果をきちんと纏めて発表をする機会が必ず与えられます。それが22日に行われた研究発表会でした。
ポスター形式の発表で、学生それぞれが自分の取り組んだ研究成果について、教員や同級生、先輩・後輩たちにプレゼンテーションをします。
学部1,2年生も自分たちの学部でどのような研究が行われているのか、興味津々で聞いていたようです。
確かにいずれは、自分たちも取り組むことになりますからね。先輩たちの姿勢や水準を受け継ぐのはもちろん、さらに高めていってもらって、FIRSTの良い伝統をつくっていってもらいたいと思います。