先日のブログでご紹介した卒業論文研究発表会の翌15日には、修士論文研究発表会が開催されました。FIRSTでは、大学院も学部と同時開設いたしましたので、卒業論文発表会は第1回でしたが、こちらの方は今年で3回目の開催となります(修士課程は2年間なので)。
一人20分の持ち時間(発表時間15分、質疑応答5分)で、大学院修士課程の2年間にわたり行ってきた研究の成果をプレゼンし、教員からの質問に答えていました。
卒論(大学4年生)と比べると修士論文は、研究にかける期間が2倍で、発表時間も約2倍。高校生の皆さんは、発表の中身(内容)も2倍かな?と思うでしょ?
ところがそうじゃないんです。
いろいろな点で、大学院生は学部生(大学生)よりも能力が上がっているはずなので、3倍くらいの内容が求められるんですね。(あくまでブログ編集者の個人的見解です。)
これが、博士論文になると(博士課程は修士課程の2年間プラス3年間です)、さらにその3倍くらいの内容が必要で、その上、内容には非常に高いレベルが求められます。
そのかわり、博士号という学位が授与されてプロの研究者として認められます。
博士号を取得するとどんないいことがあるのか? かつて大学院生だった私も、先輩に尋ねたことがあります。
「海外に行けば、手紙の宛名もMr. や Ms. ではなくてDr. だし、予約したレストランの席に案内されるときもウェイターにDr. ○○、と呼んでもらえるよ。へー、あの人、博士なんやぁ、という周囲の視線が快感。」・・・ まあ、これはどうでもいいですね。もちろんちゃんとしたことも答えてくれまして、「海外で、あるいは海外の人と仕事をするときは、博士号を持っていないとなかなか相手にしてもらえない」ということでした。確かにそれはありますね。
今年の修士課程修了者にも、博士課程への進学を希望している学生がいます。もし、試験に合格して進学することになったら、一流のプロの研究者目指してがんばって下さいね。
(修論発表会の打ち上げで、後輩から記念品が授与される修士課程修了者。今年度は3名ですが、再来年度はフロンティアサイエンス学部の1期生たちが進学・修了するので、20名くらいになりそう・・・)