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学生起業家(2)

起業を体験した1期生のM君。その経験談のつづきです。
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////起業するときに大変だったこと
 
 実際に起業するにあたっては、必要な書類作りが大変でした。そもそもどんな書類が必要で、どういう場所にそれらを提出すれば良いのかも分からなかったので、とりあえずインターネットでいろいろ調べてみました。そうすると、そもそも会社の種類が色々あるということ、しかも最近会社法が変わったことで、建てられる会社の種類が変わったと書いてあり、このままではらちが明かないと思ったため、すぐに書店に行って起業関係の書籍を数冊購入しました。行政書士の方に相談したら早いのですが、とりあえずは全部読んで検討することにしました。そうして分かったのが、私のプランにはどうやら合同会社という形態が合っているらしいということで、後学のため自力でそれを建てることにしました。
この際、書類の様式や書き方等、色々と本には書いてあるものの、やはり自分の知識が乏しい為に細かい書き換えが難しかったです。しかし、法務局や市役所の職員の方が丁寧に教えて下さったこともあってなんとか起業することができました。一般的に合同会社は素早く起業可能ということですが、実際は書類作り(備え付ける帳簿類も)等を考えると、初めての場合は1カ月程度かかるかと思います。ちょうど大学の春休みに収まるくらいの期間ですので、興味のある方はやってみてはいかがでしょうか。

////起業してから大変だったこと
 
 帳簿づけが案外大変でした。専用ソフトはそもそも専門家用に作ってある上、最近の改正でできた合同会社には正式に対応していないものばかりでした。業種的にそれほど大量に取引が発生するわけでもないので、帳簿は基本的に紙ベースでやることにしました。また、どう行動した場合にどのような結果になるのか、具体的な値を出す為の業績予想計算も時間がかかるので、エクセルで収益自動計算用のファイルを作り、年間の予想収益も色々なパターンで予め試せるようにしました。
他には、会社法や法人税法等に関して調べるのが大変でした。内容が多すぎる上にたまに変更があったりするので、新設法人説明会や年末調整説明会へ行ったりするだけではなく、何かしらアクションを起こす前には必ずよく調べることが必要でした。今はインターネットがあるので、昔に比べると政府系のホームページ等ですぐ調べられる分楽にはなっているのだとは思いますが、かなりの時間を取られるので大変です。

(つづく) 


学生通信(鍋パーティー)

今日は学生さんたちプライベートを少しご紹介しましょう。

12月某日、2年生のある学生の家で鍋パーティーが開催されたそうです。
なんとカニ鍋。それにしてもおいしそうですねぇ~。
下宿の学生の家にみんなで集まり、みんなで協力しながら調理した後、美味しくいただいたそうです。

鍋パ2

鍋パ1

鍋パ1

鍋パ3

 ただ、楽しいはずなのに、学生さんからいただいた写真は楽しそうでなかったりする画像も・・・。ひょっとしてカニが原因? 確かにカニは美味しいですが、身をとることに集中しすぎて会話も減ったりしますからね。一通り食べ終わり、おなかがふくれた後は写真を撮ることも忘れて盛り上がったとか。

 FIRSTでは勉強ばっかりしているんじゃないのかというイメージをもっている人も少なからずいるかもしれません。しかし、学生さんたちは、いろいろな企画を日々練りながら楽しい毎日を送っているようですよ。


ランチパック 甲南大学バージョン

大学というところは正課の授業以外にも、いろいろと学ぶ機会が用意されています。

 例えば商品企画。

 先月(11月)の1ケ月間、ランチパックの甲南大学バージョンが発売されていたことにお気付きになられましたか? この商品企画プロジェクトには、フロンティアサイエンス学部の1年生も参加していたんですよ。
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 甲南大学といえば、スイーツの街「神戸」にあるということでスイーツ系になったのかな、と思ったら、大学のスクールカラーである「えんじ色」を焼きリンゴとカラメルソースで表現したとのこと。なるほど。

 お味の方はというと・・・ それがですね、残念ながらどこに行っても売り切れで買えなかったんですよ。某他大学バージョンは残ってましたけどね !  いろいろな大学のランチパックを食べ比べた方、甲南大学バージョンの評価はいかがでしたでしょうか。


Happy Birthday!!!

今日は、1年生の後藤くんの誕生日だったようです。

7Fのカフェテリアには、ケーキを買って集まった友人達によるささやかな誕生日パーティーがひらかれていました。

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誕生日おめでとう、後藤くん!!


学生起業家(1)

フロンティアサイエンス学部のカリキュラムは、専門分野や応用分野を極める研究者・技術者志向の学生だけでなく、研究のシーズ(成果)と社会のニーズ(需要)を結びつけるコーディーネーターのような、若干文系的な人材の育成にも対応しています。
 
 だから、というわけでもないのでしょうが、1期生には、起業(会社を興すこと)を実践した学生がいます。大学生のあいだに起業するなんて、とても貴重な経験ですよね。そこで、これから3回にわたって、M君の起業体験をご紹介したいと思います。(本人の希望でM君とさせていただきます。)
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 ////あいさつ
 

 皆さんこんにちは。私は、甲南大学フロンティアサイエンス学部に在籍しているMといいます。実は、とある会社の社長も務めています。というのも2年前に会社をつくったからなのですが、今日は、起業してみて感じたこと、起業するとき大変だったことなどを書かせていただきます。

////どうして起業したのか?
 
 私が起業した大きな理由は3つあって、1つ目は、大学の長い春休みを使って何か思い切ったことをしてみたかったから。2つ目は大学でさまざまなことを学んでいる間に、コンピュータを活用することの必要性と、そのスキル獲得の重要性に気付いたからです。特にFIRSTでは実験をたくさん行うので、コンピュータを使ったデータの解析作業も多く、皆頑張って技術を習得します。でも、大学は授業や実験だけでもかなり忙しいので、そのようなスキルを子供の間にいくらか練習をしておいたら大分楽になるのではないかと考えたのです。しかし、子供へのIT教育はあまりポピュラーではなかったため、当初は高齢者のパソコン学習に付随する形で、子供が同時にコンピュータを学習するというようなビジネスモデルを考えていました。そして、これと通常の家庭教師を組み合わせ、さらにやや一般的なものに近づけたかたちのものを、広告を出していました。自営業でなく法人を選択したのは、広告における社会的信用を得る為です。しかし、残念ながらこの試みは上手くいかなかったため、現在は別の方向からのアプローチに変わっています。
 
 起業した3つ目の理由は、将来の自分の研究の継続的な資金調達源としての会社が必要だろうと考えたからです。私は、将来的には細胞レベルでの若返りの研究をしたいと考えておりますが、その研究にかかる時間とコスト、研究が成功する確率を総合的に考えると、どこかの企業内で企画を作っても通すのはおそらく難しく、また、その研究そのものを目的とした会社では最初から商業的に成功するのは難しいと考えました。となると、何か収益源が無ければ成り立ちません。まずはターゲット市場の大きい業界での会社を建て、ゆくゆくはその子会社として若返り研究に特化した会社を建てようと考えたのです。
 
 起業の成功率というのが一般的に非常に低いということもあり、はじめに考えたモデルがいきなりうまくいくとは限りません。将来のための経験と、その時に使える起業のためのデータやノウハウの集積を若いうちにつくるということも、大学生の間に起業した理由の一つです。
(つづく)