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研究室取材 〜企画が通るまで〜

私たちが普段過ごすマイラボ。そのすぐ隣には先生方が研究されている研究室があります。つまり、私たちFIRSTの学生は、いつでも研究室というプロの世界を覗くことができるのです。しかし、ここでどのような研究が行われているのか、FIRSTで2年も過ごしたにもかかわらず私はよく知りませんでした。

あまりにも先生方の研究内容について知らなさすぎではないか…? それではFIRSTの学生として、あまりにも勿体無い。ぜひ知っておかねば! 

さらに、せっかく調べるのであれば、調べた先生方の研究内容を高校生や保護者の皆さんにも知ってもらいたい!ということで私は先生方の研究室を取材して回ることを計画したのです。

私は暇そ…、いえ、協力的な武本さんと須賀さんに協力を依頼しました。もちろん彼女たちは二つ返事で了承してくれました。さらに先生方に許可を得ることにも成功し、早速取材へ…!と思っていたのですが、予備知識のないまま押しかけるなどという無礼なことはできません! さらに、

「君たち、1回だけの取材できちんとした記事が書けるの?」

というK先生のご尤もすぎるツッコミも頂いたので、時間をかけてしっかり調べて、皆さんに伝えられる良い記事を完成させようと考えています。記事にするまで少し時間がかかるかもしれませんが、必ず皆さんのお役に立てる情報を配信します!
 期待して待っていてください。

前フリが長くなりましたが、研究室取材をする心強い取材メンバーを紹介します。

まず、インタビュアーとして頑張ってくれる武本さんです! 武本さんは独特の雰囲気をもっていて、どんな人にも親しまれる「愛されキャラ」です。そんなFIRSTの人気者である武本さんには、インタビュアーという取材の顔になってもらいたいと思っています。そして、取材の様子をカメラ撮影してくれる須賀さんです。須賀さんは積極的な性格を持ち、これまでに摂津祭の模擬店の出店でFIRSTの代表としてみんなを引っ張るなど、いろいろな場面で活躍してきた人です。

そんな二人に意気込みを聞きました!

武本

「今回の企画でインタビュアーをやらせて頂く二回生の武本紋佳といいます。この取材を通して先生方の研究内容や研究に対する熱い思いなど、また普段聞けないことまで聞き出せるように頑張りたいと思っています!!皆さん、更新を楽しみにお待ちください。」

須賀

「はじめまして、二回生の須賀ゆかりです。度々ブログにも登場している私ですが、今回はインタビュアーの影となって、取材内容を分かりやすく伝えられるシーンを撮影し、記事と共に皆さんにお届けしてまいります。みなさん、ぜひご覧下さい。」

冨田

そして、最後に私が、記録担当の冨田恵麗沙です。武本さんの取材した内容を、須賀さんが撮影した取材風景とともに、わかりやすく、そして、楽しく伝えたいと思います。拙い部分も多々あるかとは思いますが、どうぞおつきあいください。

そんな3人で、これから研究室取材記事を作成していきますので、どうぞよろしくお願いします!


学生通信(卒業旅行)

3月末で、新設されたフロンティアサイエンス学部に最初に入学してきた1期生たちが卒業していきました。といっても、6割強くらいの学生さんは大学院に進学していますので、あまりいなくなった感じはしませんが・・・。

その1期生たち、3月に仲間たちと楽しく卒業旅行(スノーボード)へ行ってきたそうです。

大学で共に過ごしてきた仲間というのは、私もそうですが、社会に出ても途切れることなくつきあっていきます。

ふと会ったときに、このような思い出で盛り上がるんですよね。

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クォーター制の利点

今回は私、2回生の鈴木良順がFIRSTのセミクォーター制について、紹介したいと思います。

良順

1月28日の「難しいけど優しい?!FIRSTの定期試験」のブログで少しセミクォーターについて触れられていましたが、今回は、学生の立場からセミクォーター制の特徴について詳しく紹介したいと思います。

セミクウォーター制は、FIRSTに取り入れられている二学期制(前期、後期に分かれている)と四学期制(A 期、B期、C期、D期に分かれている)を組み合わせた授業スタイルです。四学期制のA期、B期は、二学期制の前期を二分割した形で、C期、D期は同じく後期を二分割した形で実施されます。

セミクォーター1

2つの制度が組み合わされていますが、開講される授業は、科目の内容に合わせて二学期制で実施されるか、四学期制で実施されるかが決まっています。二学期制に入る科目には、専門科目を理解するために必要な基礎学力を養う科目が多く、英語や数学、科学英語やプレゼンテーション演習などの科目があります。一般教養科目や体育もこの科目に含まれています。これらの分野は短期集中というよりは継続的に学習していく必要があるため、二学期制をとっているそうです。確かに英語などは、短期間で学ぶよりは継続して学ぶことでしっかりと身に付くと思います。この二学期制は、全15回の授業を週一回ずつ15週にわたって受講します。これは他の大学でも同じ方式で行われています。

一方、四学期制に入る科目は、有機合成、遺伝子工学、無機化学、バイオ高分子化学などの科学に関する専門科目群です。これらの科目は、短期間で集中的に学習することで、その科目に対する理解を深められるそうです。二学期制の科目が週一回ずつ実施していたのに対して、四学期制の科目では全15回の授業を週二回ずつ受講します。二学期制でも四学期制でも授業回数に差はなく、違いは15週間にわたって実施されるか、それとも半分の7週間で授業が終わってしまうかの差があるだけです。FIRSTの学生は、二学期制と四学期制を組み合わせて受講することになります。

私が四学期制を取り入れたFIRSTのセミクウォーター制に関してよかったと思う事は、2つあります。

1つ目は、専門科目が約2ヶ月で終わるので、自分の主専攻している分野とは違う分野の科目を受講しやすいことです。これはFIRSTの専門科目が選択科目であることにもよりますが「2ヶ月くらいなら、この科目もうけてみようかな?」と思って気軽に受けられます。受講していくうち、この分野いいかも!と思ったら、主専攻を変えて、そちらの分野への進路変更もしやすくなります。なにより、違う分野の授業を受けた事で自分が全然知らなかったことに出会えるのは楽しくてワクワクするし、純粋に自分の知識も広がります。また、自分の専攻している分野が他の分野ともつながっていることもわかります。これは「バイオ」と「ナノ」を融合した「ナノバイオ」を学ぶ上では、非常に大切なことであり、この学部で深く学んでいく上で利点の一つだと私は思っています。

2つ目は、学期末の試験期間毎のうける試験科目数がセメスター制の半分となるため、1つ1つの科目に専念して学べるというところです。専門科目は四学期制であるため、週二回授業があります。さすがに週二回も授業があるので、前の授業でやったことをあまり忘れずに次の授業を受けることができます。ただ何といっても、四学期制は、私たち学生にとって、特に試験の時に本当に!!本当に!!助かっています。下の時間割表は、私の二年生後期の時間割です。仮にこの時間割が二学期制で実施された場合を考えると、専門科目(有機合成化学、遺伝子工学、薬理学、バイオセンシングと環境)と一般教養科目(科学と健康)の5科目の試験勉強を学期末に必死でしなければなりません。しかし、セミクウォーター制で実施された場合を考えてみると、C期末に3科目(有機合成化学、遺伝子工学、バイオセンシングと環境)、D期末に2科目(薬理学、科学と健康)と分割して試験に臨むことになります。私たち学生にとっては、一回の試験期間でテスト数が少ないことがどれほどうれしいことか!!・・・高校生のみなさんならこの気持ちわかりますよね? 試験科目数が少ない分、テスト勉強の計画も立てやすく、勉強に集中できます。結果的に、それぞれの分野、科目の理解を深めることに繋がっていると思っています。

セミクォーター2

実際、他の制度で授業を受けたことはありませんが、これらの理由からFIRSTのセミクウォーター制は、学生が自分たちの専門を学ぶために最適なスタイルだと私は思います。

また、これに加えて、FIRSTには「マイラボ」という1人1人に机とロッカーが与えられたスペースや、みんなで話し合いながら勉強できる「ミーティングルーム」、授業時間外に先生方が行ってくれる「キャッチアップセミナー」もあったりするので、勉強するには最高の環境です!

以上、鈴木良順がセミクォーター制についてお伝えしました。


記念植樹

昨日、一期生たちによる記念植樹が行われました。

一期生の卒業に合わせて発足するFIRST同窓会の初代会長が、今回の発起人。キャンパスの“地球”の前に、桜の木を植えてくれることになりました。(白いスコップを手にしている左端の子がFIRST同窓会初代会長(予定)。そう、FIRSTの初代?マスコットガールです。)

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月並みな言い方になってしまいますが、毎年、この桜が満開になるのを見るたびに、みなさんのことを思い出すことでしょう。潮風に負けず、たくさんの花をつけてくれるといいですね。


大学選び

我々が学生だった頃と違い、最近は親子で大学を選ぶことも珍しい時代ではなくなってきたそうです。

親として子どもの将来を見据えて伝えたいこともあるとは思いますが、学生さんも学生なりに考えて大学を選んでいるようです。

今日は、2年生の須賀さんから自分の大学選びについての体験談を教えてもらいました。

須賀

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 高校生の頃、私は大学に進学することを進路として考えていましたが、大学に行って何を学びたいかはとても漠然としていました。ただ、小さい頃から教育テレビばかり見てきたので、理科にはとても興味を持っていました。高校生になって、授業で深く学び始めると、「分解者に属する微生物や酵母菌などの目に見えない生物の働き」、「遺伝子」、「生物の発生」、「生体内の有機化合物の合成」、「有機化学や無機化学」など、幅広い理科分野の中でも何となく興味の方向性が定まっていきました。しかし、それでも自分の興味ある分野が広すぎたため、大学で学ぶ学問の分野を絞ることが難しかったのです。さらに、各学問分野での勉強がどのような研究に生かされていくのか、また、自分の興味がある研究分野が何学部に相当するのかわからなかったため、大学選びに苦労しました。

 理系にもいろいろな学部があります。理学部、工学部、農学部のようにわかりやすい学部名もあれば、生物資源科学部、フロンティアサイエンス学部のような変わった名前の学部も存在しています。私はいろいろな大学、学部での学びの内容を把握するために、その学部の教授が行っている研究などを、ホームページを見て調べましたが、ただただ混乱するばかりでした。農学部に所属している教授の研究内容は、まるで理学部の教授が行うような内容であったり、工学部の教授の研究内容が理学部の教授が行うような内容であることも多く、学びの分野と学部の関係はまったくわかりませんでした。私の出した結論は、◎◎学部という名前にとらわれて大学を選んではならないということでした。

 そこで、調べた情報の中から私なりに大学を選ぶ基準を決めました。それは、そこで行われている研究や講義内容が、将来、自分が就きたい職業や、やりたい研究に関係するかどうかというポイントでした。実はその時、大学を選んでいく中で、生物の中でも遺伝子や細胞、さらにそれらが単純に働いている微生物に関する研究をやってみたいという気持ちが芽生えていました。それを前提にして大学を探すために、遺伝子、細胞、微生物などのキーワードに引っかかる大学を優先的にピックアップしました。次に、ピックアップした大学でのカリキュラム、教授陣の研究内容を調べました。カリキュラムでは、その講義やそれに派生した内容の講義もあわせて学べるかどうか、また、教授陣の研究内容では、遺伝子、細胞、微生物を研究している研究室があるかどうかなども調べました。さらに、大学が地域の民間企業と協力して行っている研究があるかどうかも調べました。そのような取り組みがあれば、自分が学んだことが将来、活かせそうな気がしたからです。そして、最初にピックアップした大学の中から、自分が魅力を感じる大学を絞っていきました。

 結果的に私の大学選びは、「偏差値で選ぶ」ではなく、「学びたい学問やその学部の特徴で選ぶ」ことに重きを置きました。実際、大学受験では第1志望の大学に合格することは叶わなかったですが、自分で吟味して選んだ大学に入学したので、自分がやりたいことを楽しく学べています。よく大学進学した友達が言う台詞の中に「思っていた大学とは違う…」という意見がよく出てきます。第一志望で合格したとしても偏差値などで選んでしまっていると、自分のイメージとは違う大学も多くあります。だからこそ、私はその大学を納得いくまで調べて受験することが大事だと思います。

 私の経験をもとに、これから大学受験を迎える皆さんにアドバイスをおくるなら、自分の将来像をある程度思い描きながら、それを学べる大学をトコトン調べ、「この大学で学びたい」と強く思う大学を選び、志望することだと思います。それは本命でも滑り止めでも同じです。

 このアドバイスが皆さんの役に立つかどうかはわかりませんが、是非、受験生の皆さんも大学をよく調べ、その大学を目指して受験勉強を頑張ってください。