カテゴリー別アーカイブ: その他

TA募集はじまる

以前にお話したように、FIRSTの夏休みはイベントが盛りだくさん。毎日のように高校生や中学・高校の先生がやってきて実験していきます。今年の夏休みも、たくさんの高校生や中学・高校の先生がやってきて実験をする予定となっています。

ちょうど試験明けから、それらの実験講座の指導・補助を行うティーチングアシスタント(TA)の募集が始まりました。

以前にもお話ししたように、学部の学生さんにとってTAとして、高校生や高校の先生に実験を指導することは「指導することの難しさと楽しさ」を知ることができるとてもよい経験となります。まだ学生だから教えなくても大丈夫と思っていても、いずれは指導する立場にもなりますので、今のうちに指導力を養うことはとても大切と我々も認識しています。

今年はTA希望者が多いようですが、無事に希望の講座のTAになれるでしょうか。

TA


神戸マラソンにエントリー!

「感謝と友情」がテーマの神戸マラソン。このところの市民マラソンブームもあって、たいへん大きな注目を集めているようです。

実は、FIRSTにも神戸マラソンでフルマラソン完走を目指す教員がいます! 

分子設計化学研究室の三好先生です。

しかし、定員18,000人のところ、最終エントリー数は約64,000という狭き門。当落結果通知をどきどきしながら待っているところだそうです。

走るのが好きな学生のみなさん、三好先生と一緒にマラソンサークルをつくったらどうですか! (ただし、走るのは早朝ですよ。三好先生は昼間に走ったりはしませんので、一緒に走ろうという学生さんは早起きの覚悟を!)

runnning2

(朝7時、走り込みを終えてポートアイランドキャンパス前でクールダウン中の三好先生。)

余談ですが(というか、こちらが本職の話ですが)、現在、三好先生は、ミュンヘン工科大学のSimmel教授、ネブラスカ大学医療センターのMarky教授、インド・ゲノム・統合生物学研究所のMaiti教授と一緒に、Journal of Nucleic Acidsというインターネット版科学雑誌の、特集号の客員編集者(Guest Editor)をしています。

(Nucleic AcidsとはDNAなどの「核酸」のことです。)

われわれ研究者の大事な仕事のひとつに、「研究成果を論文にまとめて専門分野の科学雑誌に投稿し、審査を経て、掲載してもらう」というのがあります。科学雑誌に掲載された論文が他の研究者の参考になって、新しい研究が生まれ、、、、という過程の積み重ねで科学や科学技術が進歩していくのですね。その審査の、いわば審査委員長のような仕事を任されたということは、その道の権威と認められているいうことですね。


教え子の門出

開設3年目のFIRST。当然ながら、学部4年間の学士課程を修了した卒業生はまだいません。

では、先輩がまったくいないのか、というと、いるんです。例えば、各教員の研究室のOB・OG。教員15名のうち半数以上は、FIRST開設前から研究室を構えていましたので、「○○先生の門下生」というつながりの先輩たちがいるわけです。FIRSTの卒業生じゃなくても、彼ら・彼女たちの活躍は、在校生たちの刺激になると思います。

先日、村嶋先生(有機合成化学研究室)の教え子の女性がご結婚され、村嶋先生といっしょに、私も式と披露宴にご招待にあずかって参りました。

saiki-1
 

花嫁の佐伯さん(旧姓)は、式の2週間ほど前まで、大日本印刷株式会社ナノサイエンス研究センターで活躍されていました。上司の方の祝辞によると、液晶ディスプレイに使われるカラーフィルター材料の研究開発に携わっていたそうです。(1年半後には市販の液晶テレビなどに使用される予定だとか。)結婚後もご主人の職場に近い関西の部署に異動して、仕事を続けられるそうで、両立は大変だと思いますが、優しそうなご主人と協力しながら、きっとうまくやっていくことでしょう。

卒業後も村嶋先生には、化学関係の質問をよくされていたそうです。当然、職場の企業秘密に関することは明かされませんので、「肝心なところは隠されて、前後のつながりもわからない状態で、質問に的確に答えるのは難しい」と先生も苦心されていました。でも、教え子たちが、大学で学んだ専門分野で活躍してくれるのは、私たちにとって最高に嬉しいことなんですよ。「忙しいのに、また、質問のメールが来て ....」と言う村嶋先生の表情はとっても嬉しそうでもあるんです。

saiki-2
末永くお幸せに! 
(偶然にも、会場はポートアイランドキャンパスの近くにある結婚式場でした。)

中学校の先生、研究生になる

今年度からFIRSTで研究生をしている松井紀子さんは、中学校の理科の先生です。一週間のうち、2日間は中学校で教鞭をとられ、3日間はFIRSTで実験されています。このような「二足のわらじ」でがんばっている松井さんに話を伺ってきました。

ちなみに研究生というのは、学生とは違って単位は取らないけど(大学院の課程を修了したりするわけではないけど)、大学に籍を置いて研究をする方々のことをいいます。
 
nmatsui

Q 昨年までは中学校の先生をしていらっしゃったんですよね?
A. はい、昨年まで兵庫県内の中学校に勤めていました。ただ、大学を卒業するときに卒業研究を履修しなかったので、卒業後もそのことがずっと心残りだったんです。生徒に実験の話をするときも、体験談を話すことができませんし。

Q. それで、研究生になろうと思われたんですね。大きな決断ですね。研究室はどうやって選ばれたんですか?
A. インターネットでFIRSTのホームページを見ていて、バイオ計測化学研究室(臼井研)の名前にまずひかれました。分析関係に興味があったので。

Q. そのあと臼井先生から研究の話を直接聞かれて、決断したんですね。
A. はい。難しそう、というのが第一印象でした。でも、身近なアミノ酸を使う実験だったので、おもしろそうだな、と。

Q. ご自身のことをどんな先生だと思っていますか?
A. とにかく、生徒を楽しませて、考えさせるのが大好きなんです。実験を見せる授業もたくさんやっていて、喜んでくれたり、わかりやすいと言ってもらえると、嬉しくてとてもやりがいがあります。

Q. きっと、人気の先生なんでしょうね! でも、中学校で教えながら研究をする、というのは大変でしょう?
A. はい。研究は初めてなので戸惑うことばっかりで。はじめは研究生だけに専念するのでもいいかなと思ったんですが、中学校の方から誘っていただいて。
 
Q. やっぱり人気の先生なんですよ!
A. いえいえ(笑)。

Q. 最後に、実際に研究生活を体験してみての感想は?
A. 大変ですが、新しいことを知るのは、やっぱり楽しいですね。

そうですか。それはよかった。研究成果ももちろんですが、生徒さんたちに話したり見せたりするのによい話題や教材が見つかるといいですね!

甲南90周年栄誉スカラシップ

甲南大学の創立者は、平生釟三郎先生です。甲南幼稚園、甲南小学校、甲南中学校・高等学校、甲南大学、甲南病院を設立され、広田弘毅内閣では文部科学大臣も歴任されています。

学園創立90 周年記念事業募金の「人物教育率先」創立者平生釟三郎記念教育振興事業の寄付金を基に創設され、本学の学生を対象に、人物(人格・学業・文化・社会貢献等)、スポーツ、国際交流の諸分野において、旺盛な意欲、活動力を喚起涵養し、もって人物教育の率先を図ることを目的に作られた奨学金です。

今年は、FIRST2年生の吉田 将敏 君が「リジョナル栄誉奨学金」に採択されたそうです。
吉田君は三重県出身で、神戸市内で一人暮らしをしながら、FIRSTで学んでいる学生さんです。

ちなみにリジョナル栄誉奨学金は、地方出身で学業に秀でた学部学生が申請し、審査の結果、与えられる奨学金です。今までの努力が評価されたんですね、おめでとうございます。

この調子で、これからも一生懸命頑張ってください!

吉田