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第20回アンチセンスシンポジウム開催

 第20回アンチセンスシンポジウムが、20101223日に甲南大学ポートアイランドキャンパスにて開催され、FIRSTの大学院生も学生2名らが研究発表を行いました。

伊勢田
健太(大学院修士課程2年)
RNase H活性化能の異なるLNAオリゴヌクレオチドの合成およびmicroRNA阻害活性の評価

三村
健太(大学院修士課程2年
ジャンクションポイント近傍の塩基対が制御するRNAスリーウェイジャンクションの形成

 このように自分のキャンパスでシンポジウムがあると、大学院生にとっては良い発表の機会になるのはもちろんですが、学部の1,2年生にとってもシンポジウムの雰囲気を知る良い機会になります(1期生は3年生になったら研究発表してくれるかも知れないなあ)。世話人/事務局を務められた川上先生、長濱先生、それから発表された学生さん
、たいへんお疲れさまでした。

 下の画像はメイン会場になった7階のレクチャーホールです。
アンチセンス2
 学生さんにとっては、受付などの運営に携わるのも貴重な経験です。
アンチセンス


 ちなみに、アンチセンスというのは、細胞内のタンパク質合成のプロセスを制御する「核酸医薬」に関する技術で、ガンをはじめ、さまざまな難治性疾患の治療法として注目されています。


「核酸医薬」についてはこちら(川上研ホームページ)。
http://www.pi.konan-u.ac.jp/kawakami/index.html
 


ブログ開設にあたって

 甲南大学フロンティアサイエンス学部(愛称FIRST)は、2009年4月にポートアイランドキャンパスに開設された新しい学部です。簡単には言い尽くせないほど、ユニークな特徴をたくさんもっています。パンフレットやホームページを通じて「ユニークな特徴をできるだけわかりやすく伝える」ことに心を砕いていますが、それでも、最も伝えたくて、でも、どうしても伝えきれないのが「FIRSTの雰囲気」です。

 FIRSTのあるポートアイランドキャンパスは、決して大きいとはいえないキャンパスで、建物も一つしかありません。でも、これがFIRST特有の雰囲気(校風、ではないので学部風?)をつくりだしているんです。
 一つの建物の中に、1〜3年生一人ひとりに専用デスクが用意されたゾーン「マイラボ」があり、マイラボのとなりには教員研究室が並び、1階には学生の学びをサポートする事務室、健康面をケアする医務室、ナノやバイオの専門書が並ぶ図書室があり、最上階の7階には見晴しの良いカフェテリアがあって・・・学生と教職員、みんながここで一緒に「大学生活」をしている、そんな感じです。
 一緒に大学生活をして、何を目指すのか? FIRSTのキャッチコピーの一つは「研究で学ぶ」です。授業や教科書から学ぶだけなら、高校までと何ら変わりません。大学の学びは、「研究」、つまり学問の未知の領域を開拓する(←学部名にもなっている”フロンティア”ですね)、誰もつくったことがないものを創造する、誰も明らかにできていなかったことを明らかにする、そんな活動を通じてさまざまな能力・知識・技術を身につけることだと考えています。だから、FIRSTでは、学生は決して「生徒」ではなく「研究者のたまご=学生研究者」です。
 さて、このようなキャンパス、教職員の想い、応えてくれる学生研究者たちが、どんな雰囲気をつくり出しているか....オープンキャンパスなどにお越し下さった方々には、すぐに感じて納得していただけるのですが、やっぱり、言葉ではうまく伝えられません。このブログの画像などを通して、少しでもFIRSTの雰囲気を感じて頂ければ幸いです。