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一般公開、ご来場有り難うございました。(1)

本日のフロンティアサイエンス学部一般公開では、雨天にもかかわらず、600名を超える皆様にご来場いただきました。ありがとうございました。

至らない点もあったかと思いますが、もし、ナノやバイオに少しでも関心を持って頂けたとしたら、また、公開内容やイベントを楽しんでいただけたとしたら、これに勝る幸せはありません。

一般公開の「実験体験教室」の模様を画像で紹介させていただきます。

実験体験

(実験体験教室の会場: 大腸菌培養や細胞移植技術体験などのバイオ系のものから、電子顕微鏡体験などのナノ系のものまで、計7つの実験テーマをご用意しました。)

銀鏡反応

(ガラスを鏡に変える!: 銀鏡反応の化学実験。内側が銀でコーティングされた試験管、子供たちもうまく作ることが出来ました。)

細胞移植2

細胞移植
(細胞移植技術を体感する! : 再生医療に欠かせない、ハイドロゲルと細胞を使った実験を体験していただきました。細胞なんて聞いたことがない、という子供たちも、ぷるぷるしたゲルを見て、本格的な実験装置を触って、実験の雰囲気を楽しんでもらえたかな。)

DNA2

DNA1
(見てみよう、持って帰ろう、自分のDNA! : 頬の内側から細胞をこすり取って、そこからDNAを抽出しました。溶液の中にふわふわと浮いている自分のDNA、皆さん、見えましたか?)

ルミノール
(ルミノール反応で米の鮮度をはかる : 化学発光を使って、新米と古米を見分ける実験をしました。この実験を活かせば、新米偽装も見破れます!?)
HPLC
(ゼロカロリー飲料の成分分析 : 高速液体クロマトグラフィーを使って、ゼロカロリー飲料中の人工甘味料アスパルテームの含有量を測定しました。同じコーラでも、C社とP社ではこんなに量が違うのか! という結果が。この違いが、味の個性になっているのでしょう。)

大腸菌1
(大腸菌の培養: バイオテクノロジーには欠かせない、滅菌操作や植菌操作を体験していただきました。お持ち帰りいただいた寒天入りのシャーレ。数日後にあらためて観察すると、「手のひらって、こんなに菌がいたんだ!」と実感していただけます。) 

TEM

 (ナノの世界を観る: 金(gold)のナノメートルサイズの粒子を作製していただき、それを電子顕微鏡で観察していただきました。真っ暗な部屋で操作する電子顕微鏡・・・ 研究の雰囲気を味わっていただけたのではないでしょうか。) 


マイラボ奨学金

奨学金といえば、日本学生支援機構や甲南大学奨学金、その他財団や地方公共団体が運営する多くの奨学金があり、学生さん達の学びのサポートとなっています。

FIRSTの学生さんの多くもそれら奨学金をもらっていますが、FIRSTにはそれらとは別に学部独自の奨学金制度があります。FIRSTの学生たちの学びの拠点である「マイラボ」の名前を冠した「マイラボ奨学金」という奨学金です。学部が開設された2009年から始まり、今年で3年目となります。この奨学金で教科書を購入する学生もいたりして、学生たちにとってもいろいろな意味で目標となっているようです。(もらえるつもりでもらえなく、算段が外れてしまう学生さんも中にはいますが・・・)

このマイラボ奨学金には、2つの種類あります。

1つは、マイラボを活用して日々学び、学年で優秀な成績を修めた学生さんに与えられる栄誉奨学金です。各学年から2名程度に授与されます。
2011年度前期は、1年生は鈴木良順君、山口隼平君、富田恵麗沙さん、2年生は石川真実さん、山田葵さん、3年生は岡田亜梨沙さん、髙木琴味さんがその栄誉を獲得していました。

鈴木山口富田

山田石川岡田髙木

もう1つは、マイラボを活用し、学年の隔てなく、共に学ぶことを目的に、一生懸命がんばったフロアの学生さん達に与えられる奨学金です。マイラボは4フロアあり、各フロアで学年混合のチーム戦のような形で競い合い、もらえる奨学金となります。2011年度の前期は4階の学生さんがその栄誉を獲得していました。

就職するという将来的な大きな目標に向かって頑張ることも重要なことですが、一つひとつの科目を勉強して修得していく過程での段階的な目標も、自分が頑張っていることを認識できるとてもよい励みとなります。試験前には、ミーティングルームで教え合いながら共に学ぶ姿、見ていて我々もうれしく思います。

そんな環境っていいですね。
FIRST独自のマイラボ、設立の想い以上に活用してもらえることが我々にとっての励みにもなっているんですよね。


一般公開(11/5 土)直前情報4

「スパコン「京」が毎秒1京回の計算速度達成」という見出しが、インターネット上のあちこちのニュースサイトに出ていますね。

さて、11月5日(土)の一般公開は、そのスパコンも含めた、ポートアイランド2期にある多くの研究機関による同時開催です。

甲南大学フロンティアサイエンス学部の最寄り駅「京コンピュータ前」周辺では、

・京コンピュータ
・神戸大学統合研究拠点
・兵庫県立大学大学院
・計算科学振興財団 高度計算科学研究支援センター

が施設公開やイベント開催を行っています。

いろいろなイベントがあって、一体どこへ行けばよいのか・・・と迷っておいでの方は、「京コンピュータ前」に「総合インフォメーション」を設けていますので、とりあえず駅にお越しいただければ、情報を一括入手することができます。各施設のイベント開催状況(予約状況など)も、分かるようになっているそうです。


今週の2年実験

今週の2年生の実験の様子を画像で紹介します。

 【ナノ実験】金ナノ粒子の合成

写真1
(金(Gold)もナノメートルサイズまで小さくなると金色ではなく赤色に。) 

 
【バイオ】遺伝子組み換え大腸菌の培養

写真3
写真4

 (実験ノートを付けながら、考えながら、資料を読みながら・・・良い習慣が身に付いてきているようですね。)

【ナノバイオ】 ゲル電気泳動

写真
写真2
(あれ? 機器の設定が間違ってないか!?)


一般公開(11/5 土)直前情報3

一般公開まで一週間を切り、各イベント担当の学生たちも授業の隙間を縫って、準備に取り組んでいます。

一昨日は、「PCで描く! 分子模型の携帯待ち受け画像」 の準備が行われ、学生たちが化学構造の描き方やGIF画像への変換の仕方などをマスターしているようでした。

学生たちが作製した分子模型のサンプルが下。からだの中で遺伝情報や酵素反応に関わっている、アデニンという分子です。

adenine-animegif
(携帯の機種によっては、下のように静止画のみの対応となります。)
adenine
(描くのは簡単ですので、小さなお子さまでもお楽しみ頂けると思います。)

アデニン以外にも・・・・

リフレッシュしたい受験生は、ビタミンCやカフェインを!
愛猫家の方は、猫に欠かせない物質・タウリンを!
ギャンブルも当たる?験を担ぐ方は、ふぐの毒(テトロドトキシン)を!

など多数のメニューを揃えています。
参加者からの「こんな分子を描きたい」というリクエストもOK。

多数のご参加をお待ちしております。