開設4年目のFIRSTでは、一期生が現在4年生。当然ながら、学士課程(学部4年間)を修了した卒業生はまだいません。
では、先輩がまったくいないのか、というと、いるんです。例えば、各教員の研究室のOB・OG。教員15名のうち半数以上は、FIRST開設前から研究室を構えていましたので、「○○先生の門下生」というつながりの先輩たちがいるわけです。FIRSTの卒業生じゃなくても、彼ら・彼女らの活躍は、在校生たちの刺激になると思います。
先日、教え子の高寄さん(旧姓)からメールが入り、「大学院での研究成果が論文になっていたら、そのpdfファイルを送って欲しい」とのことでした。彼女は、実は昨年の6月、村嶋先生(有機合成化学研究室)の教え子と結婚して、それを機に、それまで務めていた大阪の化学系企業(研究職)をやめて、現在岡山で暮らしているんですね。岡山で再就職の活動していたら、「君、論文はあるのかね?」ということになって、上のようなメールで私に問い合わせてきたというわけです。
で、論文はというと3報あるんですよ。彼女が研究室に居たのは、4年生の1年間と、修士課程の2年間、合わせて3年間だけだったので、かなり優秀です。3報あって、そのうち2つのファーストオーサー(著者名がならんでいる中で一番最初に名前が載っている著者)なので、博士号取得の規定はクリアしていることになりますからね。
FIRSTの皆さんも、就職活動するときに論文があると強みになります。がんばってください。新規採用のときだけでなく、将来、どんなことで論文(研究業績)が役に立つかわかりませんよ。
(結婚式は芦屋モノリスで。村嶋先生といっしょに参列してきました。末永くお幸せに!)