在籍する学生が最大限に成長できるよう、特徴ある様々なカリキュラムを取り入れているFIRSTでは、いろいろな研究機関や企業から取材を受けることがあります。今日は、エルゼビアという出版社から受けた大学院の講義(ナノバイオ研究演習1)の取材に関するお話をご紹介します。
エルゼビア社は、オランダを拠点に世界規模で展開する科学系学術誌の大手出版社です。エルゼビア社は多岐にわたる分野の学術誌を発行しているので、我々が研究を進めるためには、エルゼビアから出版されている専門誌からも最新の研究動向を調べる必要があります。
エルゼビア社では学術誌の発行やオンライン購読と並び、数ある専門誌から研究者が必要とする論文を探し出す検索ソフトウェア(Scopus)も開発・販売しています。実は、フロンティアサイエンス学部、研究科でも、このScopusを導入し、活用させていただいています。今回は、大学院のナノバイオ研究演習1について、その講義中でScopusをどのように活用しているか、についての取材でした。
以前のブログでも紹介いたしましたが、ナノバイオ研究演習1は、自分が取り組んでいる修士論文研究以外の新たなシーズを探して、その先行技術を調査し、総説の形で纏め、発表する演習科目です。学生さんたちは、Scopusをその先行技術調査に活用しています。
先行技術を調査するためには、いくつもの機能を駆使しながら文献を検索していきます。
例えば、
◎ 研究に関連する「キーワード」による検索
◎ 引用回数による検索、および、検索結果の並べ替え
◎ その著者に関する先行研究に関する文献検索(著者検索)
などなど。
日頃は渡された論文を読むばかりの学生さんにとっては、Scopusの機能をあまり知らず、検索もうまくいかないこともしばしばで、文献検索をしていく中で必要に迫られ、便利な機能を活用できるようになっていくようです。
このScopusは、研究者の使い勝手をモニターしながら、常に改善が繰り返されているソフトウェアでもあり、年々進化してとても便利になっていっています。今回の取材もフロンティアサイエンス研究科におけるScopusの活用例の他機関へ紹介や、学生さんたちへのインタビューを通じてのScopusの使い勝手の調査が行われていたようです。
最近も新しい機能が増えつつあるようで、我々も取材を通じて教えていただいた新しい機能を今度つかってみようと思います。