FIRSTが開設されて4年が経ちました。
FIRSTは小さな学部ということもあり、開設当初は全国的にその知名度も低く、一期生は甲南大学のある兵庫県や近隣の大阪府出身者がほとんどでした。しかし、最近では少しずつではありますが、違う地域から受験者、入学者も増えてきました。グラフのように、4期生では、25%(4人に1人)が兵庫・大阪外から入学した学生となっています。
昨今、大学での学びも多様化(総合大学化)していき、どの大学でも皆が学びたい学問を学べるようになりつつあります。そのため、この学問を学ぶならこの大学!という特色は消えつつあり、学生さんの地元志向は年々高まっているそうです。その社会背景の中で、他地域から入学者が増えてきてくれていることは、このFIRSTならではの学びに期待して受験してくれる学生さんが増えてきているということを示唆しており、我々もFIRSTで掲げているFIRSTだけの特色的な学びを実現していくために身の引き締まる想いで頑張っています。
このように全国各地から学生さんが集まると、在学する学生にとってもメリットがあります。実際、私が大学時代に感じたことでもありますが、自分の育った地域と異なる地域で育った友達と大学時代を一緒に過ごすことで、自分の中で新しい考え方が芽生えたり、常識と思っていたことが共通認識ではないことに気づかされたりと、社会に出て役立つ様々な考え方を享受できることがあります。FIRSTの学生さんも最近、そのようなことを思うこともあるようで、学生のプレゼンテーションを通じて知ったところでは、方言や関西以外の地域のことを考える学生さんも少なからずいるようです。
勉強だけでなく、「共に学び、知ること」も世の中にはたくさんあります。
全国の様々な地域の学生さんと共に学べるのも最近ではFIRSTの特徴の一つとなりつつあります。