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門前の小僧、習わぬ経を読む

タイトルは、いろはかるたでお馴染みのことわざ。

 「その人が長い間、過ごしている環境は、知らず知らずに、その人に強い影響を与えて、 習わなくても、その環境のことを身につけてしまうというたとえ」ですね。

 このブログでもたびたび紹介しているマイラボ。実は、そのロケーションにも大事なポイントがあるんです。われわれ教員のいる研究室と同じフロア、目と鼻の先にあるんですね。

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  これは研究室の前の廊下の壁。各研究室の研究内容のポスターが掲げられています。1-2年生が研究室まで質問に来たり、レポートを提出に来たりするとき、これらのポスターが自然と目に入っていることでしょう。

 というわけで、タイトルの意味するところがおわかりになりましたでしょうか。

 研究内容を完全に理解するのは、1-2年生にはまだまだ難しいとは思いますが、普段から目にしていることで、早くから研究(大学での学習の一つのゴール)を意識して学び始めたり、いろいろな分野に触れながら将来の方向性を考えていける・・・ そんな狙いでポスターが掲げられているんですね。

 え!? 自分たちに向けて貼られたポスターだと思わず、ちゃんと見たことがなかった! という1-2年生もいますか!? 

 まあ、この情報過多の現代。情報の99.9%はスルーされていく、と言われています。

 でも、学生の皆さん、自分が専門分野とその周辺の分野については、99.9%の情報を吸収するつもりで何事にも接して下さいね!


ただいま学会期間中

昨日から25日までの4日間、社団法人日本化学会の春季年会が開催されています。いわゆる、「学会」とよばれるもので、教員や学生が研究成果を発表します。日本化学会の年会は、理系の学会の中では、最も規模が大きいのではないでしょうか。FIRSTは生命化学科ですから、FIRSTの学生も多数発表する予定です。

ポスター
(学会を想定して発表練習を繰り返す中堀くん)

一般の方は、学会なんて自分には関係ないと思われるでしょうが、実は、市民講座や実験講座といった一般の方や中高生・子供向けのプログラムもいろいろ用意されているんですよ。お近くに大きな大学がある方は、チェックされてみてはいかがでしょうか。

ところで、今年の会場は立命館大学草津キャンパス。 

今週のある日。夜10時。
学会の準備に疲れたある学生のつぶやき。
「今年は滋賀県か・・・。何か、滋賀県でおいしいもの、あったっけ?」

学会発表の後においしいものを食べよう、なんて不純な動機ではありますが、それも楽しみの一つにして余計にがんばってくれればそれで良し。 

よし、うちの研究室の学生には、発表が首尾よく終わったら、何か滋賀名物をごちそうしよう。

鮒寿司かな!?


記念植樹

昨日、一期生たちによる記念植樹が行われました。

一期生の卒業に合わせて発足するFIRST同窓会の初代会長が、今回の発起人。キャンパスの“地球”の前に、桜の木を植えてくれることになりました。(白いスコップを手にしている左端の子がFIRST同窓会初代会長(予定)。そう、FIRSTの初代?マスコットガールです。)

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月並みな言い方になってしまいますが、毎年、この桜が満開になるのを見るたびに、みなさんのことを思い出すことでしょう。潮風に負けず、たくさんの花をつけてくれるといいですね。


春の気配

今年は、急に暑くなったり寒くなったりとなかなか春到来といかない感じですが、ポートアイランドキャンパスを囲む木々の中でも少しずつですが春の気配が感じられるようになってきました。

沈丁花1

先日、道路沿いの枯れ木ばかりの垣根の中の沈丁花(じんちょうげ)が咲いているのを発見。

まだ花の少ない季節に咲く中では、とりわけ良い香りがするので、歩道を歩いていてもすぐにわかります。沈丁花という名前も香木の王様と言われる沈香の香りがするからつけられたものだといいます。良い香りの花木としては秋の金木犀もなじみ深いものですが、この2つの花木には面白い共通点があります。それは、日本にはほとんど雄の木しかないため、実を付けないということ。また、香りの成分にも同じ化合物(リナロールやβ-イオノン)が含まれていることがわかっています。分類学的には目から違っているのにふしぎですね。

沈丁花3沈丁花2


サイエンス・インカレ (幕張メッセ)

3月2日、3日と千葉の幕張メッセで文部科学省が主催するサイエンス・インカレが開催されました。
FIRSTからも、4年生の勢旗君、高木さんが出場し、研究成果を発表してきました。

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会場には、参加者や審査員(全国の大学教員)、企業関係者に加え、一般の参加者も多く集まり、その中で活発な議論が繰り広げられていました。

勢旗君、髙木さんも、自分たちの研究成果を堂々と発表をしていましたが、惜しくも入賞には至りませんでした。

閉会の挨拶で「ここにいる参加者の多くは、このサイエンスインカレを目指して頑張ってきたと思う。今年度の大会はこれで終わりとなるが、次代を担う研究者として、皆さんは新しいスタートに立っている。これで終わりと思わず、これからも頑張り続けてほしい」という話がありました。終わりを”終わり”と捉えるか”始まり”と捉えるかで、その人の今後の人生は大きく変わるはずで、とてもいい話だと思って聞いておりました。

この大会への参加を通じて培った様々な経験を、二人も世界に羽ばたく研究者としての新しいスタートを踏み出していって欲しいですね。

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(勢旗君の発表の様子)

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(髙木さんの発表の様子)