ポートアイランドキャンパスの正面入口を入ってすぐ右手には、写真のようなところがあります。
夏は青々と緑が茂っていますが、冬場には剪定され、写真のようにちょっと寂しい感じがします。
昨日、ここを通りかかった時には鳩が2羽、なにかを一生懸命食べてました。
いったい何を食べてるんだろうと思って見てましたが、今日はなんと5羽も!
何を食べているのか気になるところでもありますが、鳩の世界でも噂でやってくることってあるんでしょうかね??? ひょっとして鳩にとって美味なものが落ちている?
今回は私、2回生の鈴木良順がFIRSTのセミクォーター制について、紹介したいと思います。
1月28日の「難しいけど優しい?!FIRSTの定期試験」のブログで少しセミクォーターについて触れられていましたが、今回は、学生の立場からセミクォーター制の特徴について詳しく紹介したいと思います。
セミクウォーター制は、FIRSTに取り入れられている二学期制(前期、後期に分かれている)と四学期制(A 期、B期、C期、D期に分かれている)を組み合わせた授業スタイルです。四学期制のA期、B期は、二学期制の前期を二分割した形で、C期、D期は同じく後期を二分割した形で実施されます。
2つの制度が組み合わされていますが、開講される授業は、科目の内容に合わせて二学期制で実施されるか、四学期制で実施されるかが決まっています。二学期制に入る科目には、専門科目を理解するために必要な基礎学力を養う科目が多く、英語や数学、科学英語やプレゼンテーション演習などの科目があります。一般教養科目や体育もこの科目に含まれています。これらの分野は短期集中というよりは継続的に学習していく必要があるため、二学期制をとっているそうです。確かに英語などは、短期間で学ぶよりは継続して学ぶことでしっかりと身に付くと思います。この二学期制は、全15回の授業を週一回ずつ15週にわたって受講します。これは他の大学でも同じ方式で行われています。
一方、四学期制に入る科目は、有機合成、遺伝子工学、無機化学、バイオ高分子化学などの科学に関する専門科目群です。これらの科目は、短期間で集中的に学習することで、その科目に対する理解を深められるそうです。二学期制の科目が週一回ずつ実施していたのに対して、四学期制の科目では全15回の授業を週二回ずつ受講します。二学期制でも四学期制でも授業回数に差はなく、違いは15週間にわたって実施されるか、それとも半分の7週間で授業が終わってしまうかの差があるだけです。FIRSTの学生は、二学期制と四学期制を組み合わせて受講することになります。
私が四学期制を取り入れたFIRSTのセミクウォーター制に関してよかったと思う事は、2つあります。
1つ目は、専門科目が約2ヶ月で終わるので、自分の主専攻している分野とは違う分野の科目を受講しやすいことです。これはFIRSTの専門科目が選択科目であることにもよりますが「2ヶ月くらいなら、この科目もうけてみようかな?」と思って気軽に受けられます。受講していくうち、この分野いいかも!と思ったら、主専攻を変えて、そちらの分野への進路変更もしやすくなります。なにより、違う分野の授業を受けた事で自分が全然知らなかったことに出会えるのは楽しくてワクワクするし、純粋に自分の知識も広がります。また、自分の専攻している分野が他の分野ともつながっていることもわかります。これは「バイオ」と「ナノ」を融合した「ナノバイオ」を学ぶ上では、非常に大切なことであり、この学部で深く学んでいく上で利点の一つだと私は思っています。
2つ目は、学期末の試験期間毎のうける試験科目数がセメスター制の半分となるため、1つ1つの科目に専念して学べるというところです。専門科目は四学期制であるため、週二回授業があります。さすがに週二回も授業があるので、前の授業でやったことをあまり忘れずに次の授業を受けることができます。ただ何といっても、四学期制は、私たち学生にとって、特に試験の時に本当に!!本当に!!助かっています。下の時間割表は、私の二年生後期の時間割です。仮にこの時間割が二学期制で実施された場合を考えると、専門科目(有機合成化学、遺伝子工学、薬理学、バイオセンシングと環境)と一般教養科目(科学と健康)の5科目の試験勉強を学期末に必死でしなければなりません。しかし、セミクウォーター制で実施された場合を考えてみると、C期末に3科目(有機合成化学、遺伝子工学、バイオセンシングと環境)、D期末に2科目(薬理学、科学と健康)と分割して試験に臨むことになります。私たち学生にとっては、一回の試験期間でテスト数が少ないことがどれほどうれしいことか!!・・・高校生のみなさんならこの気持ちわかりますよね? 試験科目数が少ない分、テスト勉強の計画も立てやすく、勉強に集中できます。結果的に、それぞれの分野、科目の理解を深めることに繋がっていると思っています。
実際、他の制度で授業を受けたことはありませんが、これらの理由からFIRSTのセミクウォーター制は、学生が自分たちの専門を学ぶために最適なスタイルだと私は思います。
また、これに加えて、FIRSTには「マイラボ」という1人1人に机とロッカーが与えられたスペースや、みんなで話し合いながら勉強できる「ミーティングルーム」、授業時間外に先生方が行ってくれる「キャッチアップセミナー」もあったりするので、勉強するには最高の環境です!
以上、鈴木良順がセミクォーター制についてお伝えしました。
今日、3月25日は甲南大学の卒業式。
FIRSTの一期生たちも卒業していきます。
4年前はまだ受験生だった一期生たち。
みんな、進路選び、受験、合格発表と、不安な気持ちで臨んでいたと思いますが、実は、どきどきしていたのはわれわれも同じなんです。
フロンティアサイエンス学部という新しい学部を創ったのはいいけど、本当に、この学部の存在を知って、選んでくれて、入学してきてくれる受験生がいるのだろうか? できるかぎりの準備と広報活動はしてきたつもりでしたが本当に不安でした。
「えっ!? 今日が願書の締め切りなのに5通しか来てないの?」
そんな夢を見て、夜中に飛び起きたことも一度や二度ではありません。他の教員もそうだったと聞いています。
でもふたを開けてみれば、大勢の受験生が志望してくれて、素晴らしい一期生たちが入学してくれました。入学してからも、後輩たちの良き手本となって、「大学は学び、研究し、発信するところ」という 、FIRSTのポジティブな「雰囲気」を見事につくってくれました。
FIRSTはuniqueな学部です。FIRSTのOB・OGのみなさんは、社会に出てから、自分たちが身につけてきた強みや特徴を今まで以上に強く感じることと思います。でも、もし、自分の強みや特徴がわからなくなって、自信を失ったときには、いつでも大学に立ち寄ってください。 みなさんの良いところは、私たちがたくさん知っています。
一期生の皆さん、卒業おめでとう。
追記:
卒業式、参列して参りました。中村研君が学部総代として学位記を授かりました。また、FIRSTの卒業生二名が学長表彰を受けました。
追記2:
卒業式の舞台裏。総代以外の卒業生は、お世話になった学部事務室のスタッフから学位記を受けとります。
卒業生、教職員に配られるお弁当です。