konan_first のすべての投稿

水曜と木曜は2年実験の日(3)

(「水曜と木曜は2年実験の日(2)」から続く)

 

2年生の学生実験の紹介、最後は「ペプチドの合成」です。 

受験生のみなさんは「ペプチド」や「タンパク質」のことはご存知かと思いますが、念のため、簡単に説明しますと・・・。 

一般的にはアミノ酸が2〜50個程度つながってできた鎖のような物質をペプチドと呼び、さらに多くのアミノ酸がつながった、より長いものをタンパク質と呼びます。ただ、タンパク質の「アミノ酸がつながってできているという」という構造上の特徴を指して、タンパク質はペプチドである、といっても間違いではありません。

 

solidphasesynthesis_Fotor

(この授業では、樹脂ビーズの上でアミノ酸をつなげていく「固相合成」という実験技術を習得します。上の図で、アミノ酸構造中の◯の色の違いは、アミノ酸の種類の違いを表しています。)

 

生体内のペプチドでよく知られているものにはインスリンがありますね。最近では、アルツハイマー病に関連してアミロイドβ(ベータ)というペプチドも注目を集めています。

13207592 - human insulin. stylized chemical structure.

 

(血糖値を下げる働きをするホルモン「インスリン」もペプチド。2本のペプチド鎖が途中2箇所でつながった構造をしています。)

 

こちらが実験の様子です。

peptidesynth_1

peptidesynth_3peptidesynth_5

peptidesynth_2peptidesynth_4

(上から)実験操作の説明、樹脂ビーズの秤量、樹脂ビーズの洗浄、反応(試薬の添加や撹拌)、反応の確認

 

さて、 ペプチドのような生体内で働く分子を、生体外で化学的につくる、ということには、どのような意義があるのでしょうか。大きく分けて2つあります。

 

1.からだの中の分子のことを知る

 実際に人間の手でつくって調べてみることによって、からだの中の分子の性質や働きをより深く理解することができるようになります。例えば、酵素を構成している「或るアミノ酸」を「別の種類のアミノ酸」に変えてみることによって、酵素におけるそのアミノ酸の働きを確かめることができます。もし、別の種類のアミノ酸に変えて酵素が働かなくなったなら、「元のアミノ酸」には酵素にとって欠かせない働きをしていた、ということがわかるわけですね。

2.からだの中の分子を超える分子を作る

 実際に人間の手でつくったり調べてみたりする経験を重ねることによって、からだの中の分子を超える性質や働きをもつ、新しい分子をつくれるようになります。例えば、副作用のない薬や、空気から役に立つ物質を生産できる触媒などを設計するヒントが得られたりします。

 

これが生物学と化学を融合的に学んだり研究したりする、生命化学のおもしろさですね。

うーん、今日の後半は受験生向きというよりも、うちの学生に向けた講義のようになってしまいましたね。


投票開始!

このところイギリスやフランスの総選挙の投票結果が大きなニュースになっていますが・・・

ここポートアイランドキャンパスでも、投票が始まりました!

70082641_s

スイーツのパッケージデザイン案の投票です。

以前の記事で、神戸岡本のチョコレートハウス・モンロワールさんとの共同企画の一環で、学生たちがキャンパス・オリジナルのパッケージをデザインしているという話は紹介しましたが、そのデザイン案に対する投票ですね。

 

Poll3

Poll1

さあ、最もポートアイランドキャンパスらしさを表しているのは?

答えは、秋のオープンキャンパスで(予定)。

ぜひ、実物でお確かめください。


FIRST同窓会の「ホームカミング・デー」

FIRSTは入学定員が45名(昨年度までは35名)という少人数の学部。

しかも、ポートアイランドキャンパスには「マイラボ」という学生スペースがありますので、学生たちは、同学年はもちろん先輩や後輩とも顔馴染みになります。

顔馴染みどころか、一緒に遊びに行ったり、試験勉強やレポート対策を教え・教わったりしながら、私たち教員から見てもうらやましいような関係を築いています。 

そんな関係が卒業後も続くように、と学部開設と同時につくられたのがFIRST同窓会です。

 

そのFIRST同窓会が、卒業生と在学生が交流できるようにと、お盆にホームカミング・デーを企画しているようです。

(ちなみにホームカミング homecoming とは、帰省・帰郷 という意味です。)

 

DoubleHaruka_on_Ice

「かき氷とヨーヨー釣りを用意して待ってます。」(FIRST同窓会の会長と会計のお二人。大学院修士課程の2年生です。)

 

ご覧のように日々試作を重ね、ふわふわかき氷の出来は「プロってきてる。」(本人たち談)というレベルだそう。 

ホームカミング・デーは8月12日(土)。

卒業生・在学生(3年生以上)の皆さん、お楽しみに。


ピアノ

ポートアイランドキャンパス7Fにある海の見えるカフェテリア。

その一角には、学生からのリクエストに応えて、電子ピアノが置かれています。

先日、階段ホールに響く、優しいショパンの音色に惹かれて7Fに上がってみると・・・

学生実験を終えてピアノを奏でる1年生の姿がありました。弾く方も聴く方も癒されるので、楽器はいいですね!

piano_Fotor

(このときはヘッドホンを付けて練習中のようですね。)


新入生歓迎会を行いました!

3年生の杉谷優衣と衣笠紫野です。

3年生主体で、今年度入学してきた1年生の歓迎会を執り行いました!

各階ごとに工夫を凝らした出し物でとても盛り上がっていました。

3階の出し物は、先生方のお写真を色々工夫して並べることで“ウォーリーを探せ”の先生Ver.としてゲームを行いました。

4階はイントロクイズ。5階はFIRSTのアンケート結果や身の回りのことについて当ててもらうクイズを行いました。

「『医療センター』駅で降りるのと『京コンピュータ前』駅で降りるのと、どちらが早くキャンパスに着く?」

(実際に条件を揃えて検証したところ、『京コンピュータ前』の方が1分早いという結果になりました。)

6階は、万歩計で歩数を競い合い、一番多いチームが、次に出題される決められた重さ(20gなど)を測るための器具を選ぶことができる、そして、選んだ器具で出題された値に近かったチームが勝ちとなる、というゲームを行いました。

有志によるダンスも盛り上がりましたよ。

WelcomeCollage_720

Dance Members: AOKI Takuma, KINUGASA Shino, SUGIHARA Misaki, TAKAGI Kouki, MIYAKE Shiryu, IMOTO Natsumi, TATEIWA Masahiro, YOKOYAMA Shouta.