甲南大学フロンティアサイエンス学部(愛称FIRST)は、2009年4月にポートアイランドキャンパスに開設された新しい学部です。簡単には言い尽くせないほど、ユニークな特徴をたくさんもっています。パンフレットやホームページを通じて「ユニークな特徴をできるだけわかりやすく伝える」ことに心を砕いていますが、それでも、最も伝えたくて、でも、どうしても伝えきれないのが「FIRSTの雰囲気」です。
FIRSTのあるポートアイランドキャンパスは、決して大きいとはいえないキャンパスで、建物も一つしかありません。でも、これがFIRST特有の雰囲気(校風、ではないので学部風?)をつくりだしているんです。
一つの建物の中に、1〜3年生一人ひとりに専用デスクが用意されたゾーン「マイラボ」があり、マイラボのとなりには教員研究室が並び、1階には学生の学びをサポートする事務室、健康面をケアする医務室、ナノやバイオの専門書が並ぶ図書室があり、最上階の7階には見晴しの良いカフェテリアがあって・・・学生と教職員、みんながここで一緒に「大学生活」をしている、そんな感じです。
一緒に大学生活をして、何を目指すのか? FIRSTのキャッチコピーの一つは「研究で学ぶ」です。授業や教科書から学ぶだけなら、高校までと何ら変わりません。大学の学びは、「研究」、つまり学問の未知の領域を開拓する(←学部名にもなっている”フロンティア”ですね)、誰もつくったことがないものを創造する、誰も明らかにできていなかったことを明らかにする、そんな活動を通じてさまざまな能力・知識・技術を身につけることだと考えています。だから、FIRSTでは、学生は決して「生徒」ではなく「研究者のたまご=学生研究者」です。
さて、このようなキャンパス、教職員の想い、応えてくれる学生研究者たちが、どんな雰囲気をつくり出しているか....オープンキャンパスなどにお越し下さった方々には、すぐに感じて納得していただけるのですが、やっぱり、言葉ではうまく伝えられません。このブログの画像などを通して、少しでもFIRSTの雰囲気を感じて頂ければ幸いです。