今週の2年実験


今回紹介するのは実験風景ではなく、実験”後”の実験室です。
実験には、何時間、ときには何日間も、静置しておくという作業(?)が必要なものもあります。
化学系の実験だと、再結晶などがそうですね。分子が規則正しく並んで固体になったのが結晶ですから、結晶中には不純物がほとんど含まれていません。この性質を利用して物質の精製をするわけですね。

画像は、合成したカルコンという物質を再結晶させているところです。
同じように反応させて同じように再結晶 させているはずなのですが 。。。。

recryst2

不思議なことに(本当は不思議ではありません。学生さんはよく考察して下さいね。)、班によって結晶の出方がまったく違いますね。 

recryst1

これは美しい 。。。。 教科書に載っているような結晶ですね。なかなか、こんなにきれいな結晶はつくれませんよ!

BlogPaint

ところで、この画像を撮影したのは、実験の授業が無い金曜日。実験担当の教員は、実験が無い日も気になって、再結晶の様子を確認に行ってるんですね。学生のみなさんはどうですか? 「私も気になっていた! 」というタイプですか? それとも「次の実験日の、それも、授業が始まって先生から確認するように言われるまで忘れてる」タイプですか? 案外とみなさんの「研究者度」を表しているかもしれませんよ!