設立3年目のFIRST。3年生になった1期生たちは週3日、一人ひとり内容が異なる、専門性の高い実験に取り組んでいます。昨日、1階の測定室の前を通りかかると、3年生のひとりが走査型電子顕微鏡を測定中。物質表面の微細な形状を調べることができる(10億分の1メートルまで見える!)顕微鏡です。
(顔も写るようにもう少し近くから撮りたかったのですが、本人が大いに照れて、実験に支障をきたしそうだったので遠くから撮りました。 )
また、ある研究室の前を通りかかると、突然、室内の電気が消えて真っ暗に。 なにやら光っているものを観察している様子。
実は紫外線をあてていたんですね。赤く光っていたのは、ポルフィリンという物質。血液中のヘモグロビン内で酸素分子を捕まえる働きをしたり、肝臓内で毒物を代謝したりするなどの働きをしている大変重要な分子です。
画像は、カラムクロマトグラフィーという方法で、合成したポルフィリンを精製しているところですが、ポルフィリンも不純物も同じような色をしていて見分けがつかないので、紫外線を照射して赤く光るポルフィリンだけを取り分けよう、というわけです。