先日、「構造有機化学」という科目のキャッチアップセミナーが開かれました。
キャッチアップセミナーというのは授業時間外セミナーで、授業形式であったり、演習形式であったり、質疑応答形式であったりと、いろいろなかたちで行われます。(今回はセミナーは、授業+演習+質疑応答のミックス形式で行われたようです。)
なぜ、このようなセミナーがあるのか?
授業をやっていると「理解できている学生とできていない学生の差がつき始めている」と感じることがあります。また、「ここは絶対に外せない大事なポイントなのに、何人か、完全に理解できなかった学生がいる。まずい。」と感じることがあります。でも、そのようなときに、授業の進度やレベルを落としすぎると、逆に「内容が易しすぎてつまらない」と感じる学生が出てきてしまいます。
また、FIRSTの入試は、理科1科目選択(生物か化学を選択)となっていますが、その一方で、1年生前期のカリキュラムは、ナノからバイオまで全分野を一通り学ぶことになっています(大学で自分がよく知らない分野にも興味をもってもらうためです)。当然、レギュラーの授業だけでは、「得意な人」から「初学者」まで対応することはできません。そこで、キャッチアップセミナーの開催となるわけです。
「早い話が補習授業ね。」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一概にそうとも言えません。もちろん、高校のときから苦手だった部分を立て直したり、授業でわからなかった部分の理解を深めたり、ということが中心ですが、一つ理解できると一気に理解が進んで授業を追い越してしまったり、「余談だけど・・・」といいながら、その分野に関連する最新の研究動向や、これを学ぶと将来どのように仕事に活かせるかなどの情報を教員が話しだしたりと、内容は意外に先進的なことも多いのです。
キャッチアップセミナーのような授業時間外セミナーは自由参加ですが、せっかくのFIRSTのサービスですから、在校生のみなさんは積極的に利用してくださいね。
ちなみにキャチップセミナーという名前の由来は・・・・。
ケーブルテレビ番組のドラマなどでよくありますよね。放送の最初の何回かは見逃したけど、途中から興味をもって見始める人向けの、一斉放送。その名前(キャッチアップ!○○ ← ドラマ名)から、ヒントをいただきました。(Catch Up ! = 追いつけ!)