3年生になると学生実験も、1-2年のときとはガラリと様変わりします。
各学生が、週3回 ×15週にわたって、オリジナルの実験テーマに取り組むのです。
(この画像では何をしているか分からないと思いますが、合成したゲルをガラス管から取り出して切断しているところです。蛍光色素が入ったゲルなので橙色をしています。)
実験場所も、研究室の専門実験室になり、実験内容も、実験テキストに沿ったものではなく、まったく未知の事柄に挑戦するものがほとんどです。
例えば、ある学生さんは、これまで誰も作製したことがない種類の、ゲルという高分子材料をつくってくれました。
(この画像では何をしているか分からないと思いますが、合成したゲルをガラス管から取り出して切断しているところです。蛍光色素が入ったゲルなので橙色をしています。)
まだ未公開の研究なので、どこがどう新しい種類なのかは書けませんが(論文を出したり特許を取得したりするには、未公開であることが必須条件のため)、世界初のゲルです。
このように、傾けても形が変わらないので「固体」です。
でも、成分はほとんど「液体」なんです。だから「固体」と「液体」の性質をあわせもっています。
例えば、メスで切ると裂け目ができますが・・・
しばらくすると跡が消えます。
次はもっと過激に切り裂いてみたいと思います。もし、バラバラに切り裂いても元に戻れば、自己修復機能をもつゲル(←ちょっと生き物みたいでしょ?)ということになりますが・・・さあ結果は。
ここからは企業秘密です! 論文になったらまた紹介しますね。