今週のナノバイオラボベーシック(1年生の実験)の様子を画像で紹介します。
フロンティアサイエンス学部の1-2年生は、それぞれ3つのグループにわかれて、ナノ、バイオ、ナノバイオという3つの実験テーマを順々にこなしていきます。実験テーマは前期と後期で異なります。では、各実験の内容を紹介していきましょう。
【ナノバイオ実験】
人工甘味料アスパルテームの合成を行っています。
今日行ったのは、アスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸をカップリング(連結)させてペプチドを合成する反応です。アスパルテーム合成の山場です。反応に使用する試薬や途中で生成する物質は、空気中の水(水蒸気)と反応して分解してしまうので、反応容器には乾燥剤を詰めた管を取り付けています。また、試薬を加えるのにも、水蒸気に触れないように、注射器(ガスタイトシリンジ)を使います。
1年生にしては難しい実験ですよ。
【バイオ実験】
バイオ実験の後期は生物学の基礎、顕微鏡観察をしています。
【ナノ実験】
超微細回路作成に関連したナノテクノロジーの実験です。
金ナノ粒子を、ガラス基板の予備修飾した箇所だけに吸着させて、微細なパターンを形成させます。そこが、「電気が通る」微細配線になります。きちんと配線されているかどうか、マルチメーター(テスター)で調べます。
今日の内容は、ちょうど化学、生物、物理といった感じの内容でした。フロンティアサイエンス学部の学生は、このように、いろいろな分野の知識や技術を身につけていきます。そして、将来、それらを融合させることによって新しいテクノロジーを生み出すことのできる人材に育っていくんですね。