嵐を呼ぶ男・川上教授のフィールドワーク型授業。
第3弾は・・・
9月12日、大型放射光施設(SPring-8)を見学させていただき、敷地内の放射光ナノテクセンターで兵庫県立大学の篭島靖先生の講義を拝聴いたしました。
で、まず、大事なとこ。
台風は来ませんでした。無事に授業が成立し、ホッとしました。
というのも、大学の規則で「暴風警報が出たら安全上の理由で授業はナシ」になるのですが、今回のような場合、問題はその代講です。
代わりの日にやるといっても、先方様もうちの学生も、別の日に丸一日時間を空けるというのはほぼ不可能ですので、今回、無事に開講できてよかったなあ、と思っているわけです。
しかし・・・。
さすが(?)は嵐を呼ぶ男・川上教授。
嵐を呼びました。大雨警報です。
(イメージ画像です。)
当日の朝、大雨のためJR神戸線が遅延し、授業開始が遅くなってしまいました。
おそるべし川上教授!
さて、無事に行われた授業のその内容ですが、放射光に関する基礎知識について講義を受けた後、SPring-8を見学させていただきました。
光(電磁波)を使って物質の構造や性質を調べる実験は、生命化学分野でもお馴染みですが、日頃扱う実験装置とはスケールが違います。
SPring-8の蓄積リング棟内部。
リングといっても全長1.5km。
その中で、ほぼ光の速さまで加速させた電子を磁石で曲げた時に発生する「放射光(X線)」を使って、今まで見えなかったものを原子レベルで見ることができる施設です。
X線自由電子レーザー施設(SACLA)。
位相がきれいに揃ったX線を発生・利用することができる施設で、タンパク質などの分子の原子レベルの動きを観察することができます。
朝から18時までの集中講義。
篭島先生をはじめ放射光ナノテクセンターのみなさま、どうもありがとうございました。
午後からは青空も見えて、SACLAの出入口からは西播磨の美しい景色。
というわけで、川上教授の「嵐を呼ぶ男シリーズ(?)」は今回でおしまいです。