夏のオープンキャンパス(8月6・7日実施)まであと2週間となりました。
今日は「実験体験講座 生物編」の内容を紹介します。
「実験体験講座 生物編」
細胞を見る! 自分の細胞を染色して核やミトコンドリアを見てみよう!
~ 細胞って,どんな色? ~
「細胞」それは,生物の基本となる単位です。ヒトの体には60兆個もの細胞が存在すると言われています。指先の皮膚も,それを見つめる目も細胞でできています。目の中は,角膜,水晶体,網膜などさまざまな組織から成り立っており,それぞれの組織も細胞でできています。水晶体の細胞は,光を通すために透明な細胞です。網膜は黒い色素を持った上皮細胞や光を感じる視細胞からできています。視細胞には,柱状の細胞ととんがった形の細胞があり,そこで受け取った光の情報は,視神経細胞が細く長い軸索を伸ばして脳へと伝えています。
でも,高校の生物の教科書には「動物細胞と植物細胞」として丸い細胞と四角い細胞の図が掲載されているのが普通です。その中には,水色に塗られた細胞質基質,赤く塗られた核,緑色に塗られた葉緑体などの細胞小器官がカラフルに書き込まれています。
これは,単なる模式図。本物ではありません。では,本物の細胞は?
今回のオープンキャンパスの実験では,培養細胞のHeLa細胞,そして,みなさん個人の口腔粘膜細胞を用いて染色・観察を行っていただきます。ほとんど透明な細胞を,光を調節するだけで見えるようにしたり,核や細胞質を紫やピンクに染めたり,ミトコンドリアなどの細胞小器官を緑色に光らせたり,本物の細胞の姿をわかりやすく,美しく観察していただこうと考えています。色とりどりの,さまざまな形の細胞を楽しんでください。
HeLa細胞の蛍光抗体染色 HeLa細胞の酵素抗体染色
(緑色;微小管,青;核)
(緑色;微小管,青;核)
口腔粘膜細胞のヘマトキシリン染色 口腔粘膜細胞のエオシン染色