クォーター制の利点


今回は私、2回生の鈴木良順がFIRSTのセミクォーター制について、紹介したいと思います。

良順

1月28日の「難しいけど優しい?!FIRSTの定期試験」のブログで少しセミクォーターについて触れられていましたが、今回は、学生の立場からセミクォーター制の特徴について詳しく紹介したいと思います。

セミクウォーター制は、FIRSTに取り入れられている二学期制(前期、後期に分かれている)と四学期制(A 期、B期、C期、D期に分かれている)を組み合わせた授業スタイルです。四学期制のA期、B期は、二学期制の前期を二分割した形で、C期、D期は同じく後期を二分割した形で実施されます。

セミクォーター1

2つの制度が組み合わされていますが、開講される授業は、科目の内容に合わせて二学期制で実施されるか、四学期制で実施されるかが決まっています。二学期制に入る科目には、専門科目を理解するために必要な基礎学力を養う科目が多く、英語や数学、科学英語やプレゼンテーション演習などの科目があります。一般教養科目や体育もこの科目に含まれています。これらの分野は短期集中というよりは継続的に学習していく必要があるため、二学期制をとっているそうです。確かに英語などは、短期間で学ぶよりは継続して学ぶことでしっかりと身に付くと思います。この二学期制は、全15回の授業を週一回ずつ15週にわたって受講します。これは他の大学でも同じ方式で行われています。

一方、四学期制に入る科目は、有機合成、遺伝子工学、無機化学、バイオ高分子化学などの科学に関する専門科目群です。これらの科目は、短期間で集中的に学習することで、その科目に対する理解を深められるそうです。二学期制の科目が週一回ずつ実施していたのに対して、四学期制の科目では全15回の授業を週二回ずつ受講します。二学期制でも四学期制でも授業回数に差はなく、違いは15週間にわたって実施されるか、それとも半分の7週間で授業が終わってしまうかの差があるだけです。FIRSTの学生は、二学期制と四学期制を組み合わせて受講することになります。

私が四学期制を取り入れたFIRSTのセミクウォーター制に関してよかったと思う事は、2つあります。

1つ目は、専門科目が約2ヶ月で終わるので、自分の主専攻している分野とは違う分野の科目を受講しやすいことです。これはFIRSTの専門科目が選択科目であることにもよりますが「2ヶ月くらいなら、この科目もうけてみようかな?」と思って気軽に受けられます。受講していくうち、この分野いいかも!と思ったら、主専攻を変えて、そちらの分野への進路変更もしやすくなります。なにより、違う分野の授業を受けた事で自分が全然知らなかったことに出会えるのは楽しくてワクワクするし、純粋に自分の知識も広がります。また、自分の専攻している分野が他の分野ともつながっていることもわかります。これは「バイオ」と「ナノ」を融合した「ナノバイオ」を学ぶ上では、非常に大切なことであり、この学部で深く学んでいく上で利点の一つだと私は思っています。

2つ目は、学期末の試験期間毎のうける試験科目数がセメスター制の半分となるため、1つ1つの科目に専念して学べるというところです。専門科目は四学期制であるため、週二回授業があります。さすがに週二回も授業があるので、前の授業でやったことをあまり忘れずに次の授業を受けることができます。ただ何といっても、四学期制は、私たち学生にとって、特に試験の時に本当に!!本当に!!助かっています。下の時間割表は、私の二年生後期の時間割です。仮にこの時間割が二学期制で実施された場合を考えると、専門科目(有機合成化学、遺伝子工学、薬理学、バイオセンシングと環境)と一般教養科目(科学と健康)の5科目の試験勉強を学期末に必死でしなければなりません。しかし、セミクウォーター制で実施された場合を考えてみると、C期末に3科目(有機合成化学、遺伝子工学、バイオセンシングと環境)、D期末に2科目(薬理学、科学と健康)と分割して試験に臨むことになります。私たち学生にとっては、一回の試験期間でテスト数が少ないことがどれほどうれしいことか!!・・・高校生のみなさんならこの気持ちわかりますよね? 試験科目数が少ない分、テスト勉強の計画も立てやすく、勉強に集中できます。結果的に、それぞれの分野、科目の理解を深めることに繋がっていると思っています。

セミクォーター2

実際、他の制度で授業を受けたことはありませんが、これらの理由からFIRSTのセミクウォーター制は、学生が自分たちの専門を学ぶために最適なスタイルだと私は思います。

また、これに加えて、FIRSTには「マイラボ」という1人1人に机とロッカーが与えられたスペースや、みんなで話し合いながら勉強できる「ミーティングルーム」、授業時間外に先生方が行ってくれる「キャッチアップセミナー」もあったりするので、勉強するには最高の環境です!

以上、鈴木良順がセミクォーター制についてお伝えしました。