今週は七夕ですね。
甲南大学生協ポートアイランドキャンパス店では、七夕の短冊(願い事)を募集中です。
カラフルできれいな短冊ですが、本来は赤・青・黄・白・黒(紫)の5色で、これは中国の陰陽五行説(木・火・土・金・水)に基づいているそうです。
面白いことにこのような五元素論は世界各地にあって、ほとんど同じなんですが微妙に違うんですね。
バビロニア・・・wind・fire・earth・sea・sky
中世錬金術・・・air・fire・water・earth・aether・(sulfur)・(mercury)・(salt)
古代ギリシャ・・air・water・fire・earth・aether
ヒンズー教/仏教・・・wind (air)・water・fire・earth・Akasha
日本・・・・・・地・水・火・風・空(くう)
中国の五行説はちょっと違いますが、上の五元素の共通部分は、
四元素・・・・wind (air)・water・fire・earth
ですね。もう10年位くらい前になりますが、ダン・ブラウン著の小説「天使と悪魔」でも事件を解決する鍵になっていました。
あと、これも古すぎて学生さんは誰も知らないと思いますが、「September」という曲で有名なアメリカのR&Bバンド「Earth, Wind & Fire」のバンド名の由来でもあります。
そして5番目の元素は、どれも「虚空」「空間」「天空」のような意味なのも面白いですね。ちなみに、aetherは化学物質名のエーテルの語源でもあります。
仏教では、上の五つ(五大)にもう一つ加えて六大というのも後に生まれたそうです。
「万物の祖」とされるそれは何でしょう?
「識」です。
「知識」ではなくて「認識」の「識」です。
(ちなみに「知識」は「認識の成果」です。)
辞書によると「物事を区別して知る。見分ける。また、その心の動き・能力。」・・・
・・・というわけで、学生の皆さん、大学での勉強は・・・。もう十分ですよね。
さて、話は戻って七夕の短冊。
昨年は、友達のために “とても本人が書けないような恥ずかしい願い事” を代理で書いて飾ってあげるという、親切行為がありましてね。一部で大変盛り上がりました。
あくまでも友達のためを思っての行動ですが、本人は結構ダメージを受けていましたので、学生の皆さん、今年は絶対にやらないように。特に、先生の替え玉になって短冊を出すとかは、絶対にだめですよ。
絶対やで。