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サイエンス・リーダーズ・キャンプ

夏休みのポートアイランドキャンパスは、高校生や高校の先生で賑わいます。というのも、FIRSTでは、高校生に「ここで学ぶ最先端科学がどういうものなのかを知ってもらうため」に、また、高校の先生には「高校で教える理科と最先端科学がどのようにつながるのかを知ってもらうため」に、たくさんの高大連携(高校と大学の連携)イベントを開催しているのです。

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このイベントでは、学部生にも実験のティーチングアシスタント(TA)としてイベントに参加してもらっています。TAという言葉は、皆さんにとって耳慣れない言葉だと思いますが、簡単にいうと実験の指導、補助をするアシスタントのことです。「えっ、学部生が指導するの?」と驚かれるかもしれませんが、FIRSTの学生実験プログラムを受講している学生さんは、立派にTAの仕事をしてくれます。イベントに参加された高校の先生から、「えっ、君はまだ1年生なの? すごいね!」とお褒めの言葉をいただく学生も珍しくありません。
ただ、参加した学生さんにとって、高校の先生を対象としたイベントのTAはとても緊張するそうです。それはそうですね。つい数年前まで授業を教えてもらっていた先生に教えるなんて・・・。でも、TAの仕事を滞りなく遂行できており、学生実験での技術がしっかりと習得されていることを嬉しく思っています。

TAに参加するには、TAアルバイトの募集に応募する必要があります。学部開設1年目はFIRSTには1年生だけだったので、希望する学生さんはいくつものイベントでTAを経験することができたのですが、去年は1年生、2年生からたくさん応募があり、全員の希望が叶えられない状態でした。そして、今年は3年目。学生の人数も増えてTAを希望する学生さんにとっては狭き門となりそうです。

「私もTAがしたかった」「もっといっぱいTAがしたい!」という学生さんの声も多いので、我々教員は学生さんの希望が最大限に叶えられるように、学部独自の高大連携プログラムの他に、国や企業が募集するさまざまな事業に申請を行います。今年もいくつかの事業で私たちの計画を採択いただいていますが、今日は、全国の中学、高校の先生を対象に実施する「サイエンス・リーダーズ・キャンプ」というプログラムに、私たちの計画が採択された連絡がありました。(サイエンス・リーダーズ・キャンプ事業の詳細はこちらをご参照ください)今年の夏休みには、最先端科学に触れることを楽しみにして、日本各地の高校の先生方がポートアイランドキャンパスにいらっしゃることと思います。

このように、TAをやりたいという学生の希望にできるだけ応えられるよう、教員も影でがんばっています。というのも、TAを通じて人に教えた経験は、参加した学生さんにとって、とてもよい経験となっていると感じられることが多いからです。後期が始まった後、実験や講義への取り組み姿勢を見ていると「あらっ、この学生さんはTAがいい経験になったんだなぁ~」と成長の兆しもうかがわれます。習うことだけでなく、実は教えることから学ぶことも多いんですよね。

今年もそういう学生さんがたくさん現れると嬉しいですね。


オープンキャンパスでの学生のプレゼン(3)

 先週末423日(土)に実施された春期オープンキャンパスでの「在学生による学部紹介」。前回までは石川真実さんの話を紹介しましたが、今回は、もう一人のスピーカー、吉田将敏君の話の内容を一部抜粋して紹介したいと思います。なお、石川さんも吉田君も新2年生です。吉田君はFIRSTを志望した経緯や、受験生に向けてのアドバイスを話してくれました。

「・・・・・私のFIRSTの出会いは、岡本キャンパスでの夏期オープンキャンパスで、フロンティアサイエンス学部(FIRST)のパンフレットを頂いて、その時はじめて、FIRSTの存在を知りました。パンフレットには最先端のテクノロジーが学べるということが書いてあり、その内容にとても興味をひかれたことを覚えています。そして、秋のある土曜日に私はアポなしでフロンティアサイエンス学部を訪問してみました。私は田舎者ですので、三宮という都会、ポートアイランドという人工島、神戸空港から飛行機が見えることなど、訪問した日の記憶は、今も鮮明に残っています。また、キャンパスの独特の外観が、とても印象的でした。その日は土曜日でしたが、運良く、学生実験が行われていて、見学にきた私も先輩方に混じって実験に参加させてもらえました。実験の印象は強く残っており、今までに見たこともない実験器具を上手に操作している先輩方の姿や、日が暮れるまでずっと頑張っておられる姿はカッコ良くみえ、それに加えて、突然見学に来た私にフレンドリーに話しかけて下さったことなど、その日に体験したことすべてが、FIRSTの魅力として感じられました。このFIRSTは、探していた自分に合った学部と感じ、その日以降、目指すべき目標となりました。・・・

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「・・・・・また、受験勉強をしているときに陥りやすい悩みを解決するためのポイントとして、私が皆さんに薦めるのは、『自分一人でがんばっていると思わないこと』です。受験勉強も後半に差し掛かると、自分が何のために頑張っているのか、なんでここまで頑張らなくてはいけないのか、と疑問を抱いてしまうようになります。そんなとき、自分の周りには必ず、自分を応援してくれる家族、友達、先生がいるはずです。自分が見えなくなったときに、一度周りの応援してくれる人のことを考えることで、また頑張ってみようと思えました。特に家族の存在には、何度も助けられました。周りの人にも喜んでもらえるように頑張ろうと思うことで、つらかった受験勉強に打ち込むことができました。受験期を通して、周りの人たちへの感謝を持つことができました。今でも、その時の思いは残っており、大学での勉強で行き詰ったときの活力となっています。

 吉田君はご実家のある三重県からわざわざ見学に来てくれたのですね。FIRST(ポートアイランドキャンパス)は常時見学可能になっています。なお、「アポなし」の場合、対応できる教職員がいなくて最悪の場合ご見学いただけないケースも考えられますので、見学ご希望の方は、できましたら事前にポートアイランドキャンパス事務室までお問い合わせください。

お問い合わせ先はこちご覧下さい



オープンキャンパスでの学生のプレゼン(2)

 前回に続いて、23日(土)に開催された春期オープンキャンパスでの「在学生による学部紹介」(一部抜粋)を紹介します。

「(前回から続く)・・・・・私が、入学して今までの中でとても苦労していることは学生実験です。フロンティアサイエンス学部では、1年から本格的な実験が始まります。入学前は1年から実験できるなんてラッキー!と、実験がとても楽しみでした。しかし実際に実験が始まると、高校のようにすんなりと予想していた結果がでることは少なく、授業時間の後まで実験が続いたこともありました。正直しんどいなーと思ったことも何回もあります。そういう苦労もあるので、実験が終われば、みんなと『 実験お疲れ様打ち上げ 』をすることにしています。疲れてしんどくてもこれをすることによって、『 あの時しんどかったなー 』とか、『 あいつが失敗して大変だった 』と、その時しんどかったことが笑い話に変わり、実験の疲れがどこかに飛んでいってしまいます。最初の頃は、こんな難しい実験をして役に立つのだろうか?と思ったこともありました。でも、私には運良く、実験の大切さを実感できる機会がありました。この学部には、ポートアイランド内にある企業さんと連携するアイランドシップ教育連携というシステムがあります。私は1年の夏休みに、フロンティアサイエンス学部と連携している企業にアルバイトに行く機会をもらいました。そこで、実際に企業が実験や研究をしているところなどを見せてもらって、『 私たちが実験したことがここでも行われているんだ 』と、学部の実験内容の質の高さに驚くとともに、苦労したことが無駄でなかったということがわかり、とてもうれしくなったのを覚えています。・・・・」



 さて、このプレゼンは高校生に向けた学生目線の学部紹介ですが、実はこのような学生たちの生の声は、私たち教職員にとっても、「この学部を将来にわたってより良いものにしていく」上での大変良い参考になります。学生たちが「良かった」と感じている点はより発展させ、「不安だ」と感じている点はすぐに改善する・・・少人数体制ならではスピード感をもって取り組んでいきたいと考えています。

 なお、話の中に出てきた「学生実験」の内容については こちら  をご覧下さい。


オープンキャンパスでの学生のプレゼン(1)

 本日午後、甲南大学の春期オープンキャンパスが開催されました。雨にもかかわらずお越し下さった高校生・ご父母のみなさま、ありがとうございました。

 フロンティアサイエンス学部(FIRST)も、岡本およびポートアイランドの両キャンパスで説明会や個別相談などを行いましたが、本拠地であるポートアイランドキャンパスでは学部2年生が「在学生による学部紹介」をしてくれました。

 その中から、今回は、石川真実さんの話を文字に起こして紹介したいと思います。一部抜粋しましたが、それでも長くなりますので、2回にわけて紹介していきます。

「・・・・・この学部の入試の特徴として、受験科目が理科の科目の中から1つ選んで受験できることがあります。なので、入学してきた人の中には『 私、数学は苦手・・・、化学も駄目・・・でも生物は大好き! 』というような人がたくさんいます。でも、皆さんの中には、『 得意な科目だけで入学したら大学に入ってから授業についていけるの・・・? 』という不安がある人もいると思います。私も入学前は『 授業についていけるのかな 』と不安でした。でも、このフロンティアサイエンス学部で過ごしていると、そのような不安はいつの間にかなくなっていました。実は、そのポイントはマイラボにあります。期末試験前に『 分からない・・困った・・・ 』となった時に、その科目が得意な子が同じマイラボには何人かいるので、わからないところを教えてもらえます。私は数学がとても苦手だったので試験前に数学ができる友達に教えてもらい、試験に合格することができました。みんなで考えて分からない時は、同じマイラボにいる先輩に聞いたりしてみんなで理解を深めたりもしました。苦労して期末試験を乗り切った後は、マイラボで苦労したみんなと『 大変やったなぁ 』とお茶を飲みながら、ゆっくりくつろいだりもします。・・・・(次回に続く)」

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話の中に出てくる「マイラボ」については こちら をご覧下さい。


入学試験成績優秀者に証書

 本日、入学試験を優秀な成績で合格、入学したとして、1年生の湊竜次君(奈良女子大学附属中等教育学校)に授業料免除者証が縄舟学部長から授与されました。学部長の激励に、礼儀正しく答えていたのが印象的でした。1年間の授業料が免除されますが、前期の成績が良くないと後期の免除が無くなってしまうかもしれないので、油断せずに頑張ってくださいね!

yushusha

授業料免除制度についてはこちら

http://kobe-konan.jp/admissions/exemption.html